「冥婚」について


 最初に「冥婚」について書いておく。

 昔、日本だけでなく、「冥婚」と言う制度が有ったそうな。

 結婚と言うのは、
「華やかで、大変喜ばしいこと」
であると考えられ、その結婚を、戦争や病気、事故などで死亡し経験出来なかった若者を不憫と考え、
・未婚の女性を嫁に迎え、
 亡くなった若者の形見の品を持たせ、未亡人として供養させる、

・人形を新妻に例え、一緒に葬る、

・本当かどうかは分からないが、
 国外では、娘を攫って来て、死者と一緒に葬る、

などが有ったそうな。
 なお、フランスでは、今でも、死者との婚姻を認めているとか?

 現在でも、山形県の山間部では、「ムカサリ絵馬」という風習があるそうで、
・天童市の若松寺は、縁結びに御利益があるとされるお寺で、
 良縁を求めて訪れる女性たちが後を絶たないそうだが、
・このお寺に、「ムカサリ絵馬」が約1400枚も奉納されていて、
・その絵馬には、
  家族が揃い、結婚式を行なう様子が描かれており、
  住所や名前、戒名、享年が書かれていて、
・戦中戦後は、出征して亡くなった未婚の息子の遺族が、
 最近は、事故や病気、東日本大震災で身内を亡くした遺族が、
 全国から訪れる。
そうな。


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