2017.04.08 しゃばけシリーズ
私の趣味の1つは、読書。
年間100冊近くの本を読む。
その読書の特徴は、同じジャンルやシリーズを読み尽くすと言うことかも知れない。
と言うのも、
・直木賞受賞作品は、全部読む。
・江戸川乱歩賞やミステリー大賞受賞作品など、
受賞したミステリー小説は、全部読む。
・宮部みゆき作品は、全部読む。
などだ。
受賞した作品ならば、読む価値が高いだろうと言う、安易な考えからだけど。(苦)
そんな私が、今、ハイスピードで読んでいるのが、
・「畠中 恵」氏著作、
・「しゃばけ」シリーズ、
で、上の写真の一覧のとおりである。
なお、「しゃばけ」シリーズの背景となっている設定を紹介しておきましょう。
次のページでどうぞ。
http://komox2.sakura.ne.jp/nou-doku/dokusyo/syabake/sybake_haikei.htm
このしゃばけシリーズを読んでいて、泣いてしまった。
たいていは軽く読める内容が多いんだけど、時々、ホロリとさせられるんだよね。
と言うのも、「はるがいくよ」と言う短編小説では、
・春になり、桜が咲き始めた頃、
「一太郎」の離れに女の赤ちゃんが現われ、
・日ごとに大きく成長し、「小紅」と名付けられ、
・桜の花が散る頃には美しい少女となり、
・「一太郎」と「小紅」は相思相愛になるが、
・桜の精の「小紅」は、桜が散ると同時に、
「一太郎」の下を去ろうとする。
・「小紅」との別れを悲しむ「一太郎」に、
仁吉と佐助は、
「荼枳尼天(だきにてん)様の所に行けば、
永遠に命が保たれ、小紅も散らずに済みます。」
「若だんなもお行きになりますか?」
と尋ねる。
・それに対して、「小紅」は、
「私が去らないと、次の花たちが咲けない。」
と断り、一陣の風と共に消えてしまう。
・その時、「一太郎」は、仁吉と佐助が、「一太郎」にも、
荼枳尼天(だきにてん)の下に行くことを勧めたのは、
1000年も生きている大妖である仁吉と佐助が、
僅か数十年の儚い命しか持たない人間「一太郎」を、
失いたくないと思っているから言った言葉と気付き、
「ごめん」
と謝り、仁吉と佐助は、言葉も無く、
黙って佇んでいるしかなかった。
と書かれていたのである。
私は、「一太郎」を何よりも愛し守ろうとする仁吉と佐助の2人と、2人の「兄や」を信頼し愛する「一太郎」の心の結び付きに、思わず、泣いてしまったのである。
こんな心の結び付きが、本当に羨ましい私だ。