青木翔コーチ


 今の強い渋野日向子を作り上げた青木コーチは
どんな人で、どんな指導をしたのか?
 それを書いてみようと思う。

 的外れだっても御容赦を。



渋子と青木コーチの出会い 2

 インターネットでYouTube(ユーチューブ)を見ていたら、
「渋野日向子」と「青木翔」コーチの出会いに関する動画を発見。
 内容を拾って、書かせてもらうことにした。


<初コンタクト>

 「渋野日向子」が「青木翔」コーチに初めて電話した時、
”青木さんは、私のコーチです。”
と言ったそうな。

 それを聞いた「青木」コーチは、
”はい?”
”それは、お願いじゃないんですか?”
と聞いたそうな。

 普通、世間の常識では、
”コーチを、宜しくお願いします。”
と言うべきだよね。

 多分、高校を出て6ヶ月ほどの小娘なので、
言葉の使い方を知らなかったのかも知れない。

 また、「渋野日向子」にクラブを提供している
「ping=ピン」の担当者が、「渋野日向子」に、
”青木コーチに、貴女のコーチを頼んでおいたからね。”
と、事前に伝えておいたこともあり、
「渋野日向子」にしてみれば、決定事項だったのだろう。

 その時、
”こんな生意気で世間知らずの小娘を、教える気は無い!”
と、「青木」コーチが怒ってしまえば、
今の「渋野日向子」に育っていなかっただろう。
 「青木」コーチの度量の大きさを、褒めなければならない。

 そして、実際に「渋野日向子」のゴルフを観た時、
”下手くそ。”
”この子は、今まで、どうやってここまで来たのだろう。”
と思ったそうな。

 そして、「PING」の担当者に、
”とんでもない奴を連れて来たなあ。”
と言ったそうな。

 それほど、「渋野日向子」のゴルフは、酷かったのだろう。


<その後>

 その後、実際に指導を始めた「青木」コーチは、
”面白い子ですよ。”
”素直な子です。”
”言ったことを続けられる、継続力が有る。”
と褒めている。

 そして、出会い(1)につながる。



三ヶ島かなが青木翔コーチの指導を



 今、日本で一番有名なゴルフコーチ(ティチングプロ)は、
「渋野日向子」をトップクラスのプロゴルファーに育て上げた、
「青木翔」コーチであろう。

 だから、多くのプロゴルファーが、
「青木翔」コーチの指導を受けたいと願っていることだろう。

 しかし、「青木翔」コーチも、何人も受け入れられないし、
各プロゴルファーも、それまで教えてもらって来たコーチが居るし、
そう簡単には、コーチを変えることは出来ないと思う。

 そんな中、女子プロゴルファーの「三ヶ島かな」が、
2020年から、「青木翔」コーチの指導を受けると言う。

 「三ヶ島かな」は、父親と一緒に戦って来たのだが、
それに限界を感じたのかも知れない。


<三ヶ島かなの紹介>

 因みに、「三ヶ島かな」は、
・1996年生まれの23歳で、
・柔らかく清楚な感じを持つプロゴルファーで、
 おじさま方の中で人気も高く、
・賞金ランキング成績も、

2019年 49,878,291円 24位
2018年 26,572,333円 42位
2017年 28,977,422円 41位
2016年 16,845,700円 55位

 と、3年連続で50位以内を確保し、
 シード権を得ている、
実力の有る選手である。


<三ヶ島かなの悩み>

 「三ヶ島かな」は、
・飛距離は75位と飛ばない方だが、
・フェアウェイキープ率で4位、
 リカバリー率で6位、
 パーセーブ率で10位、
 と言う、打球が曲がらなくて、安定したゴルフをするが、
・2位や3位になったことは何度か有るが、
 残念なことに、優勝は一度も無く、悩んでいる。
選手である。

 多分、安定したゴルフで、そこそこの成績を上げるが、
「渋野日向子」のような「攻めのゴルフ」が出来ず、
ここ一発の勝負が出来ないのだろう。

 「渋野日向子」のゴルフは、
「何メートル離れていても、1打でバーディを狙う」
強気のゴルフで、だから、
・フェアウェイキープ率は41位でも、
・平均バーディ率1位、
・バウンズバック率1位、
の強気のゴルフで、成績を上げられるのである。

 逆に、「三ヶ島かな」は、
・平均バーディ率は50位、
・1発バーディ狙いのパットではなく、
 距離を合わせる無難なパットで、
結果、パーは取れるが、バーディが少ないゴルフに、
なるんだろうね。


<青木翔コーチの指導を受ける三ヶ島かな>

 その「三ヶ島かな」が、
2010年から、「青木翔」コーチの指導を受けると言う。
 渋野日向子のような「攻めのゴルフ」を
身に着けたいんだろうね。

 果てさて、上手く行くと良いんだけどね。



渋野日向子と青木翔コーチの出会い



 渋野日向子が、2019年に爆発的な活躍が出来たのは、
「青木翔」コーチとの出会いが有ったからで、
もしも「青木翔コーチ」の指導を受けなければ、
渋野日向子は、優勝どころか、予選通過もままならぬ、
下手くそなプロゴルファーだったかも知れない。

 それほど、「青木翔」コーチの存在と指導は
渋野日向子にとって、欠かせないものだったのである。


 「青木翔」コーチが、渋野日向子に出会ったのは、
2017年のプロテスト後。

 渋野日向子は、
・2017年に、初めて受けたプロテストでは、
・最終テスト
   一日目は、+4の72位タイ、
   二日目は、+5を叩き、合計+9で95位タイ、
   三日目も、+5を叩き、合計+14で97位タイ、
 と言う酷い成績で、
 最終の四日目に進めなかった。
と言う、下手くそだった。

 その時、渋野日向子にクラブを使わせている
PING(ゴルフ用品会社)の担当者が、「青木翔」コーチに
”渋野日向子のゴルフが変だ。
 見てやってくれないか?”
と頼んで来たそうな。

 渋野日向子は、プロテストに落ちたので、
来年度(2018年度)のステップアップツアー(下部大会=二軍)
に出場出来るよう、
「QT(クォリファイングトーナメント(予選会))」
を受ける時だった。
 このQTで或る程度の成績を残さないと、
どんな試合にも出させてもらえないから、必死。

 で、「青木翔」コーチが渋野日向子のゴルフを見ると、
・凄く下手くそで、
・力が有るので、ボールは良く飛ぶが、
・クラブのヘッドがボールに当たる時(インパクト)、
 身体が伸び上がるので、まともにボールに当たらず、
・ボールは低い弾道になるし、左右に曲がるし、
酷い状態だったそうな。

 そこで、
・硬いシャフト(軸)のクラブだったのを、
 柔らかいシャフトに変えさせ、
・クラブを握る腕を下げる「ハンドダウン」にして、
 低い弾道だった球質を、高弾道に変えさせたら、
ボールへのインパクトが改善し、
ボールが高く上がるようになり、曲がりも少なくなったそうな。

 次に、アイアンクラブの特訓をすることにし、
サンドウェッジだけでも一日に6〜700球ほど打たせ、
アイアンのヘッドが擦り減って溝が無くなるほどで、
一年間に7本のサンドウェッジを潰すほどの特訓で、
正に、血の滲むような練習をさせたそうな。

 そして、真っ暗になっても続けるパター練習も。

 そんな「青木翔」コーチの特訓に対し、
渋野日向子は、決して弱音を吐かず、涙も観せず、
「青木翔」コーチの本拠地である兵庫県小野市の
樫山ゴルフランドに、取り立ての運転免許だけど、
自分で運転して通い、多い日は7時間も練習したそうな。

 渋野日向子は、
”青木翔コーチの言うことは、とても納得出来たので、
 この人に着いて行こうと思った。
 今の私が有るのは、青木翔コーチのお陰です。”
と述べる。

 渋野日向子は、
国内ツアー大会や全英女子オープンでも優勝したのに、
今でも、「青木翔」コーチがやれと言った練習は、
素直にやるそうな。
 逆に、パター練習などは、
周りが暗くなって、もう止めようと言っても続けるほどだそうな。

 「青木翔」コーチは、渋野日向子の強さを、
・素直さ、
・根性、負けず嫌い、忍耐力、
・切り替えの早さ、
・良い意味での鈍感力、
と言う。

 また、優しくて、気遣いの出来る子、とも言う。

 眠ったままかも知れなかった凄い才能が、
適切な指導者と出会い、花開いた。
 出会いと言うのは、大切だねえ。


青木翔コーチの情報

 青木コーチは、どんな人か?
 その情報を書いておく。


<経歴>

氏名 青木翔
生年月日 1983年3月28日 2020年1月3日現在で36歳9ヶ月
出身地 福岡県
学歴 福岡大学
ゴルフ関係 2010年(27歳) プロテスト合格を諦める。
コーチになる決意をする。
2011年(28歳) コーチ業を開始する。
2012年(29歳) 青木翔ゴルフアカデミーを開設。
2016年(33歳) 日本アマチュア選手権で、
教え子の「亀代順哉」が優勝。
2017年(34歳) PING契約のジュニアアンバサダーになる。
ノヴィルカップ ファイナルで、
教え子の「岩元洋祐」が優勝。
2018年(35歳) ジャパンクリエイトチャレンジで、
「河合庄司」が優勝。
2019年(36歳) 教え子の、渋野日向子が、
・サロンパスカップ、
・資生堂アネッサ、
・全英女子オープン、
・デサント東海クラシック、
・王子製紙エリエール、
で優勝。
教え子のプロゴルファー JGTO
 ・岩元洋祐、
 ・河合庄司、
 ・亀代順哉、
 ・河合亮汰、
 ・福岡大河、
LPGA
 ・渋野日向子、
 ・

1)「ノヴィルカップ」は、若手プロゴルファーの育成を主旨に開催される、
  ジャパンゴルフツアーのセカンドツアー(下部ツアー)。
2)USGTFは、世界42か国に会員を持つ
 世界最大のゴルフ指導業の認定組織。
3)「アンバサダー」とは、大使、代表、代理などの意味で、
4)「JGTO」とは、日本ゴルフ機構の略で、会長は青木功。


<指導方針>

・「老害」にならないこと。
 自分の経験や失敗談を話しても、渋野の世代には理解出来ない。
・多くを詰め込むような指導者も多いが、
 先回りして答えを教えず、考えさせる。
・一人一人の個性を生かす指導が基本。






 中断