2019.07.23 河内(こうち)ダム




 大きな建造物って、作った人間の技術と英知に、
とても圧倒されるし、感動もする。


 その1つが、ダム。
 とても有名な黒部ダムも、観光に行ったことが有り、
その巨大さにビックリしたものである。


 と言うことで、ますますダムのファンになり、
今日は、
・福井県三方上中郡若狭町河内に有る、
・まだ工事中の、
・「河内(こうち)ダム」、
に行って来た。

 工事中と言っても、ダム本体などは完成しているので、
安全に見学出来る。


 ところで、この「河内ダム」の大きさを、
日本一の大きさを誇るダムと比較すると、
次の表のとおりとなる。



 だから、決して大きなダムとは言えないけど、
それでも、普段、ダムの近くに住んでいない私にとっては、
充分に大きなダムだ。


 なお、ダム管理棟に入り、色々な記録を観てたら、
河内ダムを造った理由は、
・洪水調節で下流域の水害を低減。
・下流の既得用水の補給や必要な水量を確保。
・水田へのかんがい用水を確保。
・若狭町や小浜市への水道用水を確保。
・若狭中核工業団地への工業用水を確保。
などを目的としているそうな。


 ただ、このダムが出来ることによって、
河内地区に住んでいた36軒の家屋や田畑が
水没するので、31軒が集団移住したが、
寺を含む5軒が河内地区内に残ることを希望し、
ダム湖の湖畔に造成された土地に住んでいるそうな。

 恐らく、日本各地で、ダムなどが出来ることによる、
こう言う歴史や経緯が有るんだろうね。


 この河内ダムは、
勿論、ダムの堤頂を歩いたりして見学出来るけど、
集落の有った場所まで車で行けるので、
もしも、河内ダム見学に行かれたら、
舗装道路が続く終点まで行ってみることをお勧めする。
 ここに住んでいて、ダムの所為で、
仕方無く移住した人たちの気持ちが迫って来るから。
 誰でも、自分の故郷は大切な物だからね。


 ただ、河内に住んでいた子どもたちは、
一番近い小学校に通うにも、
スクールバスで、何十分も掛けて通学してたので、
便利な場所に移住したく思ってた若い人には、
良いチャンスになったのだろうけど。


 いろいろ有るんだろうねえ。