2017.06.01 永平寺参拝

 我が家は、禅宗の「曹洞宗(そうとうしゅう)」を宗派とする。

 因みに、「曹洞宗」の大本山は、
・福井県吉田郡永平寺町に有る「永平寺」、
・神奈川県横浜市鶴見区に有る「總持寺」、
の2ヶ所となっている。
 何で大本山が2寺も有るかと言う理由は、長くなるのでここでは書かないけど。

 さて、その大本山の1つの「永平寺」を参拝させてもらった。
 今日の参拝は、僧侶も同行だったので、2つの特典が有った。

<その1>
 一般参拝客では入れない場所も見学させてもらうことが出来たこと。
 なお、その特別な場所とは、
・皇族等が参拝された時に休まれる部屋、
・貫首(禅師)が過ごす部屋、
などである。


<その2>
 ガイドが着いたことである。


 そのガイドは修行僧なのだが、今年の2月に入山し、永平寺での修行がまだ3ヶ月しか経っていない若い修行僧だった。
 その修行僧はとても素直そうな感じの青年僧だったので、私も率直に色々と質問させてもらった。
 その幾つかを紹介する。

1)「おかゆ、味噌汁、漬け物などの食事で、
 体が持つのか?
 病気にならないのか?」


  「私は、2月に修行に入り、3ヶ月しか経っていませんが、
   体重が20kg減りました。」
  「雪掻きなどの作務(さむ)が有ると、
   お菜が2つになることも有るが、
   精進料理なのでカロリーが低く、
   体力不足と抵抗力、治癒力不足になります。」
  「多い病気は、脚気です。
   脚気になると、アリナミンなどを頂けます。」
  「抵抗力や治癒力が下がるので、
   怪我をすると、なかなか治らないし、
   ばい菌が入っても自己治癒出来ず、
   化膿することが多いです。」
  「正座中に、畳みで足の甲を傷付け、
   悪化することが有ります。」


2)「ローマ法王はコンクラーベと言う選考会議で選ばれるが、
 永平寺のトップ貫首(禅師)さんは、どう選ばれるのか?」

  
  「それについては、知っておりません。」
  同行の僧侶
  「永平寺と総持寺と、交代で選ばれているようだ。
   選考方法は、・・・・・・・・・・・・・・・。」


3)「別の宗派の私の知人の僧侶は、
 入山して修行僧になるのに、7日間も門前に通い、
 門前払いを受けて、その後に入山を許可されたそうな。
 永平寺でも同じか?」


  「入山許可を得る前の三日間で、
   僧衣の着方や作法を学び、準備物や心構えを整え、
   その後に、山門の前に来て、入山のお願いをします。」
  「一日で許可されますが、
   許可が出るまでに長い時間が掛かりますし、
   何回か、覚悟を問われます。」
  「この山門を通るのは、修行僧にとっては、
   修行に入る時と、修行を終えて永平寺を出る時の、
   2回だけです。それ以外は、この門は通りません。」


などなどで、他にも面白い質問をいっぱいしたのだけど、省きます。
 ただ、この修行僧のお陰で、楽しい参拝になりました。
 感謝。

 参拝終了後、近くの食堂で昼食を食べた。
 嬉しかったのは、同行の僧侶が蕎麦定食を予約してくれていたことで、蕎麦好きな私なので、満足。

 おまけに、蕎麦が3皿有り、
・1つは、温かい汁で食し、
・もう1つは、大根おろしを入れた「おろし蕎麦」、
・もう1つは、山芋を入れた「とろろ蕎麦」、
の3種類の食べ方を楽しめたことだ。
 感謝。


 そんなわけで、良い参拝旅行になりました。