不夜城の粗筋
<物語の背景>
・東京新宿歌舞伎町は、日本一の歓楽街の街だが、
裏は、日本やくざも怖がるほど、無法中国人が支配し、
その中国人たちが、勢力争いを繰り広げる街と化していた。
・その中国人社会で生きる「劉健一」は、
父が台湾人、母が日本人で、
日本人名は「高橋健一」と言うハーフで、
中国人社会では、「半々(バンバン)」と呼ばれ、
軽んじられる存在であり、
日本人社会でも虐めに遭う存在であった。
・その「健一」が13歳の時、父親が喧嘩で殺され、
困った母親は、歌舞伎町に行き、
表向きは「薬屋」を営んでいるが、
裏社会では実力者である「楊偉民」を頼り、
「健一」も孫のように「楊偉民」の庇護を受けて、
成長していく。
・しかし、殺さなければ自分が窮地に立たされることから、
「健一」は、策略を立てて、
狂犬のような「呂方」と言う若者を殺害したが、
「楊偉民」は、同じ台湾人を殺した「健一」を許さず、
「健一」も「楊偉民」の元を出て、一人で生きて行く。
<追い込まれた健一>
・若い頃、「健一」とつるんで悪事を重ねて来た呉富春が、
上海マフィアのボス「元成貴」の右腕を殺した。
・「呉富春」は、事件後、名古屋に逃げていたが、
1年後に歌舞伎町に戻って来たとの噂が流れた。
・「元成貴」は、「健一に」、
「3日間の猶予を与えるから、呉富春を連れて来い。
それが出来なければ、お前を殺す。」
と命令した。
・「健一」は、富春の女「夏美」を見付け、
「夏美」を囮にして呉富春をおびき出そうとするが、
「夏美」と一緒に行動する内に、「夏美」に惚れてしまい、
「この女を失いたくない。」
と考えるようになった。
・そこで、 「呉富春」と「元成貴」を会わせ、
殺し合いをさせる計画を立て、
年の為に北京マフィアのボス「崔虎」を巻き込んで、
「元成貴」への盾として利用しようとする。
<殺し合い>
・「健一」は、「楊偉民」を立会人に仕立て、
「健一」を兄のように慕ってきた「周 天文」の店で、
「呉富春」と「元成貴」を会わせる策謀を立て、
「呉富春」にショットガンを渡し、「元成貴」を襲わせるが、
・「元成貴」に恩を売ろうと企んだ「楊偉民」が、
待ち伏せをさせ、「呉富春」を銃撃させる。
・「呉富春」は、「元成貴」に傷を負わせるが殺せず、
自分も打たれて逃げて行く。
・「元成貴」は、撃たれたが命は助かったものの、
歌舞伎町の全面支配を狙う「崔虎」が差し向けた
殺し屋に殺害される。
・何とかその場を逃げた「健一」と「夏美」だが、
「呉富春」を待ち伏せさせたのも、
「崔虎」に連絡して「元成貴」を殺させたのも、
全てが、「楊偉民」の仕業と見抜いた「健一」は、
生き延びる為の策謀を練る。
<決着>
<どんでん返し>