「イチジク」の豆知識

 イチジクについてのあれこれを、
書き残しておく。




<イチジクの名前>

・イチジクは、
 花が咲かないように見えるので、
  「無花果」
 と書かれる。

・花は、果実の中で咲き、
 赤い軸の先っちょの白いのが、花だ。

・実だと思って食べている部分は、
  花に当たる部分だそうな。
 ビックリだねえ。


<イチジクの歴史>

・歴史的に一番古い
  イチジクの情報としては、
 1万1千年も前のヨルダンの遺跡で、
  イチジクの炭化した実が見付かっており、
 人類が栽培していた
  一番古い植物と言われている。

・今から3500年ほど前から書かれて来た
  旧約聖書の創世記に、
   「天国で幸せに暮らしていた
     アダムとイブが、
    禁断の果実知恵の実を食べたら、
     善悪の判断などの知恵が宿り、
    自分たちが裸であり、
     恥ずかしいことと知り、
    イチジクの葉で性器を隠した。」
 と書かれている。

・日本には、
  1591年に、
   ポルトガルから長崎の天草に
    伝わったそうな。
・また、江戸時代(1603年〜)初期に、
  果物用の樹として、
   中国経由でも伝わったそうな。

・結果、
  唐柿(からがき=唐(中国)の柿)、
  南蛮柿(南蛮から来た柿)
 などと呼ばれていたそうな。


<イチジクの生態>

・実の付け方として、
  雄株と雌株で受粉し、結実する品種、
  受粉しなくても、
   雌株だけで実が大きくなる品種、
  雌雄同一株、
 などが有るそうな。

・新芽が伸び始めると、
  花を中に入れた袋が膨らみ始め、
   肥大化して、実になる。

・実は、
  薄い皮の下に、分厚い果肉が出来、
   真ん中に、小さな花がいっぱい咲く。


<イチジクの種類>

1)外見

 どの品種も、
中は、熟したら赤くなるが、
・熟しても、外皮の色が、
  緑っぽい色のままの品種、
   「バナーネ」「コナドリア」、
・熟すると、外皮が紫色になる
   「ドーフィン」「とよみつひめ」、
などが有るそうな。


2)夏果、秋果

 イチジクは、
・7月頃に、食べられる「夏果」、
 10月前後に食べられる「秋果」、
  を、一年で2回実らせる品種、
・「夏果」しか実らない品種、
・「秋果」にか実らない品種、
が有るそうな。


3)どちらが美味しい?

 「夏果」と「秋果」の、
どちらが美味しいかだが、
・「夏果」は、
  前年の冬前から伸びた枝に、
   時間を掛けて実を着けるので、
    実の大きさも、味も良い。
・「秋果」は、
  春から伸び始めた枝に、
   短時間で実を着けるので、
    実は小さく、味も今一。
と言われている。

 しかし、
”秋果の方が、甘くて美味しい。”
と言う人も居て、よく分からない。


<イチジクの利用>

1)食用としては、
  ・生食する場合、
  ・乾燥させて、加工品にする場合、
 が有るそうな。

2)イボ取り、
  ・果実や葉っぱから出る白い液は、
    イボを取る効果が有る。

3)栄養食品として、
  ・生のいちじくは、
   85%が水分でとてもみずみずしい。
  ・水溶性食物繊維のペクチンや、
    カリウム、カルシウム、
    マグネシウム、鉄などのミネラル、
     酵素のフィシンなど、
 栄養素を豊富に含んでいるので、
 その栄養素の多さから
  「不老長寿の果物」
   と呼ばれることもあるほど。


 以上、
ウィキペディアを参考にさせてもらいました。