科学の学習室
「鳥獣リペラー」とは

 獣害を追い払う為の、
「リペラー」に付いて、まとめておく。


<超音波とは>

 有名な辞典「広辞苑」では、
「超音波は、
  振動数が毎秒2万ヘルツ以上で
   定常音として耳に感じない音」

と書かれている。

 また、
工業分野においては、
2,000Hzから14.000Hzなど、
耳に聞こえる音も超音波として扱い、
「超音波とは、
  聞くことを目的としない音波である」
と定義されているそうな。

 なお、人間の場合、
子どもの頃の、聴覚の鋭い時は、
「超音波」も聞こえるが、
高齢になるに連れて、
高い周波数の音が聞こえ難くなり、
「超音波」も、聞こえなくなる、
そうな。




<リペラーとは>

 英語の「Lipel(リペル)」とは、
・追い払う、
・撃退する、
・寄せ付けない、
などの意味を持つ動詞である。

 で、
「ler」を付けて、
「Lipeller(リペラー)」と名詞にすると、
・撃退者、撃退用具、
・追い払う人(物)、
と言う意味になる。

 ので、
「Animal Repeller」は、
「鳥獣撃退器」
と言う意味になるのだろう。


<超音波リペラー購入>


 積雪で、倒壊するのを避ける為に、
畑のサル除け天井ネットを外すと、
直ぐにサルがやって来て、
畑の作物を荒らす。

 それは、
同じ町の他の地区に住んでいる
かみさんの妹の家でも同じで、
大雪を警戒して天井ネットを外したら、
早速、サルがやって来て、
ブロッコリーや他の野菜を、
アッと言う間に食い荒らした、
そうな。



 そこで、妹夫婦は、
サルなどを追っ払える方法を、
インターネットで探したら、
・赤外線センサーで、
  動物の接近を感知し、
・超音波を出し、
・ライトを点滅させ、
・音を出して脅す、
「獣害リペラー」と言う物を、発見。

 それを購入して設置したら、
効果が有ったのか、
サルが畑を荒らさないようになった、
そうな。





 すると、かみさんが、
”騙されたと思って、買ってください。”
と言うので、買ってみることに。

 で、インターネットで検索すると、
1個で、6,000円前後、
と高いんだよね。



 ところが、
アチコチ探していたら、
な、な、何と、
・4個セットで、8,980円。
・1個当たり、2,245円、
で売っているショップを発見。

 他のショップの半分以下の値段
ではないか。
 これは、お買い得だ。





 ただ、
あまりにも安いので、
逆に、戸惑いも。

 同じ商品なんだろうけど、
安い分、故障などへの対応も
不十分な可能性が有るかも。

 どうしよう?



 しかし、
本当に効果が有るのなら、
こんな楽な物はないので、
半信半疑だけど、
”騙されたつもりで”
買ってみた。

 そして、
それが届いたので、
充電して、室内で試してみた。

 なお、
モード選択で、「4」にしてみた。

 すると、
センサー感知範囲内に入ると、
・ピピピピピピッと、
  やかましい警告音が鳴り、
・白いライトが点滅し、
驚かせてくれる。

 なお、
その警告音とライトの点滅は、
センサー範囲から出た後は、
30秒間続いて、止まる。

 なるほどなるほど。


 また、
電源だが、
・充電可能な、
  単3型の、リチウム電池が入っており、
・機器の上部に、
  太陽光発電パネルが着いていて、
   常時、充電可能で、
・天候が悪く、充電量が下がったら、
  家庭内100Vからも、充電可能、
と言う物だ。





 しかし、肝心の超音波だが、
出ているのか知れないが、
私には、聞こえない。

 そこで、
「超音波測定」アプリ(ソフト)を捜し、
スマートフォンに、インストールした。


 それが、
「Sonic Tools SVM」
と言うアプリで、
このアプリは、
無料なのに、凄いアプリで、
メディアや音楽関係者が、
多くの機材を持って行けない場所でも、
このアプリの入った
スマートフォンが有れば、
かなりの代用が出来る、
とか書いてあった。


 それは兎も角、そのアプリで、
届いた鳥獣リペラーを試したら、
何と、何と、
20,000Hzを超える超音波を、
出していることが、判明。

 買って良かった。

 因みに、
・エアコンの動作音は、40Hz前後、
・男の私が喋ると、130Hz前後、
・女のかみさんの声は、300Hz前後、
だった。



 なお、製品の説明だが、
本体の右側に着いている、
   1〜5のスライドボタンは、
ボリューム(音量)のボタンでなく、
 警報のモード(種類)切り替えのボタンで、
音量調節ボタンは、無い。

 で、警報モードだが、
次の表のとおりだ。

モード 周波数など 対象動物
モード1 13,000〜20,000Hz 犬、イタチ、鳥など
モード2 20,000〜25,000HZ 猫、アライグマ、アナグマなど
モード3 25,000〜45,000Hz コウモリなど
モード4 赤色点滅、音響 夜行動物用
モード5 13,000〜45,000Hz 全ての周波数をスライド発生

 と言うことは、
主に、サル対策なので、
モード1か、モード2が、妥当なようだが、
小動物も来ていそうなので、
全ての領域の音波をカバーする、
モード5で使うのが、無難かもね。



 以上、
興味を持たれて、購入を考えられる方に、
私のまとめが役立つことを、願っています。

 ではでは。