2017.08.30 電池の仕組み 



 小学6年生の外孫2号が、自由研究で「乾電池」を題材にしたらしい。
 外孫2号は自由研究を仕上げたらしいので、今更私がこのページをアップしても遅いのだが、今後の参考になれば良いと考え、電気が作られる仕組みを書いてみた。


 先ず、基本的なこととして、、
「電気」とは何なのか?
から書いておく。

 先ず、「原子」のことから。

 この宇宙の全ての物質は、「原子」で出来ている。
 この原子の組み合わせの形や数の違いから、石や水、人間や動植物が作られている。

 思いっ切り纏めて書くと、
・1個のレゴブロックを原子だとすると、
・それを組み合わせ、
  アメーバーなら、1個か数個で、
  自動車だったら、1億個で、
  生き物だったら、数兆個で、
 作る。
みたいなことだ。
 超大雑把だけど。

 電気とは、電子の流れである。

 その「原子」は、
・真ん中に「原子核」が有り、
・周りを、電子が飛び回っている。
のである。

 で、自由に飛び回っているその電子を、1つの方向に移動させることによって、電子の流れを作るのが、電気である。

 電気を作る仕組み。

 電気(電子の流れ)を作るには、
1)+極と−極の電極を作り、
2)その間に化学反応を起こす電解質の液や固体を挟むと、
3)−極側に、電子イオンが発生し、
4)+極に流れて行く過程で電気が作られる。
のである。

 以上が、直流の電気を作る基本的な仕組みである。

 なお、電解質としては、
・遊びなら、レモンやミカン、パイナップルなどの果物の汁、
 実験なら、硫酸や食塩水、酢酸(す)などの、
 酸性の液体を含む物でも良い、
ようだ。

 電気を貯めるのが電池。
 乾電池は、その内の1つ。


 電気は、簡単な方法で作ることが出来ると分かった。
 しかし、その電気を自由に持ち運び、好きな時に使えるようにしたいと考えて作られたのが、「電池」だ。

 なお、電池の場合、液体だと扱いが不便なので、乾電池は、
・電解質を不織布に染み込ませ、
・粉末にして、
 電池の中に入れている。
そうな。
 乾いた電解物質を入れているので、「乾電池」なのである。

 電気を貯めることが出来るのは、「直流」のみ。

 電池の中には、良く目にする「乾電池」、小さな物で使う「バタン電池」、繰り返し充電して使える「ニッカド電池」「リチウムイオン電池」、車などで使われる大型で電解に液が使われているバッテリー、停電の時に自動的に起動させる緊急用蓄電池などなど、いろいろ生まれている。
 また、モーターを廻す時に生まれる電気を使う手回し発電も有る。

 以上で作られるのは、「直流電気」だ。

 水の力を使ったり風の力を使ったり、原子力の熱で水流を作りモーターを回す発電も有るけど、これらは「交流電気」だ。
 交流電気は大量に作れ、力も強いので、工場や家庭などで使われる必要な物だ。

 しかし、交流電気は貯められない。
覚えておかなければならないのは、電気を貯めることが出来るのは、「直流電気だけ」と言うことだ。

 では、無駄になりそうな交流電気を、どう有効利用しているかだが、
・電気料金の安い夜に、たくさん使うとか、
・直流電気に変えて、蓄電池の中に貯めるとか、
しているようだ。

 以上、参考まで。