将棋の8タイトル紹介
日本将棋連盟が公認しているタイトルは、
8つ有るそうな。
それらに関する色々な情報を纏めてみる。
<タイトルの序列>
日本将棋連盟の公認しているタイトルは、
8つ有り、序列が着けられている。
その序列の理由は、簡単。
タイトル獲得時の賞金額で、
1)竜王−4,400万円、
2)名人−1,200万円(毎月100万円の手当有)、
3)叡王−2,000万円、
4)王位−1,200万円、
5)王座−1,200万円、
6)棋王− 900万円、
7)王将− 800万円、
8)棋聖− 700万円、
の順である。
なお、歴史的な位置付けでは、
「名人」が、一番値打ちが有るのだけどね。
さて、将棋界では、タイトルを獲得すると、
凄く守られることになる。
と言うのも、一般的なスポーツでは、
2019年度の王者(優勝者)になっても、
2020年度でも優勝するには、
改めて、他の選手と混じって戦って、
勝ち上がらないと行けない。
前年度優勝者と言うことで、シードされることは有っても、
その程度の優遇措置だ。
ところが、
将棋のタイトル保持者は、悠然と構えていて、
自分への挑戦者が決まるのを、待っているのである。
そして、他の棋士は、
予選を戦い、予選を勝ち抜いた一人だけが、
タイトル保持者に、タイトルを賭けて挑戦出来るのである。
加えて呆れるのは、
タイトル毎に、挑戦者を決めるシステムが、
色々と違うことである。
一番大変なのは、「名人位」の獲得である。
どんなに頑張って、勝ち続けても、
最速でも5年掛かるそうな。
それについては、別に述べるけどね。
<タイトル戦の目的>
多分だけど、将棋のタイトルは、
「名人」だけだったと思う。
なお、江戸時代の将棋の「名人位」は、
親子相伝の世襲制による職業的地位で、
将軍にも将棋を教える、高い地位だった。
それなのに、
次々と新タイトルが産まれたのは、
・将棋棋士も、目標が持てて、頑張れる。
棋力も上がる。
・タイトル戦が行われれば、
関心が高まる。
・関心が高まれば、
新聞や雑誌、将棋グッズが売れる。
・将棋愛好家も増える。
などを狙ってことなのだろう。
現に、「藤井聡太」ブームで、
日本中が、将棋に関心を示しているからね。
とは言っても、日本将棋連盟が、
こんな大きなタイトル戦を開けるわけではない。
全て、スポンサーである新聞社が、
費用を出してくれるからである。
勿論、スポンサーにも、
大きなメリットは有るんだけど。
<タイトル奪取の賞金>
全てのタイトルの賞金などが、
公表されている訳ではないが、
チラッと表に出て来た例を書く。
「名人位」では、
・対局料として、
現名人は、1,050万円、
挑戦者は、 450万円。
・賞金 としては、
勝者は、1200万円、
敗者は、 300万円。
・名人手当として、
月に約100万円
が入るそうな。
こりゃあ、魅力的だねえ。
中断