動植物の学習室
フクロウ


 「フクロウ」に付いて書いておく。


<フクロウとミミズクの違い>



 「フクロウ」と共に「ミミズク」と呼ばれる
猛禽類が居る。

 因みに、「猛禽類」とは、
・鋭い爪と嘴を持ち、
・他の動物を捕食する鳥類の総称、
だそうな。

 で、「フクロウ」と「ミミズク」は、どう違うのか?
 実は、
・身体の作りは同じだが、
・頭に、耳のような羽根の飾りの有る方が「ミミズク」、
 飾りの無い方が「フクロウ」、
なんだそうな。

 なお、「ミミズク」の「ずく」とは、
昔の言葉で、「ふくろう」のことを指しているので、
「ミミズク」とは、「耳の有るふくろう」
と言うことである。


<フクロウは縁起物>

 昔から、「フクロウ」は縁起物として、
大事にされたり、商品化されたりして来たそうな。

1)幸せの縁起物

 「フクロウ」と言う言葉の響きで、
・「福来(ふくらい=フクロウ=福が来る)」
・「福籠(ふくろう=フクロウ=福が籠(こも)る)」
・「不苦労(ふくろう=フクロウ=苦労無し)」
・「福老(ふくろう=フクロウ=幸福な老人になれる)」
などとこじつけて、
「縁起物」として大切にして来た。

2)お金に関する縁起物

・お金が無くて苦しむことを、「首が回らない」と言うが、
・「フクロウ」の首は、ほぼ360度回るので、
 良く首が回る=お金に困らない、
と、金運の守り神としても大事にされている。

3)神秘の力

 これは、外国に多い言い伝えだが、
・古代エジプト文明では、
 人間界でない異なる世界と
 コミュニケーションをとることが出来る精霊。
・古代ギリシャでも、
 ギリシャ神話の女神アテネの従者とされ、
 女神から、知恵と学芸がフクロウに引き継がれた。
・アメリカインディアンでは、
 危険を予知する預言者。
・中南米では、
 家や家族を守るシンボル。
・中国では、
 悪魔祓いの鳥。
・北海道のアイヌ民族では、
 この世の最高神で、鳴き声が魔物から守ってくれる。
と言われて来たそうな。