映画紹介
「孤狼の血」の概要


・原作:柚月裕子
・監督:白石和彌


1 キャスト

<広島県警>

・呉原市警察署長--「毛利克志」--滝川英次
・監察官---------「嵯峨大輔」--滝藤賢一
・係長-----------「友竹啓二」--矢島健一
・主任-----------「土井秀雄」--田口トモロヲ
・刑事-----------「大上章吾」--役所広司
・刑事-----------「日岡秀一」--松坂桃李

<暴力団・新興勢力「広島仁正会」グループ>

1)一次団体「五十子(いらこ)会」 二次団体「加古村組」>


・五十子会会長---「五十子正平」--石橋蓮司
・加古村組長-----「加古村猛」----嶋田久作
・加古村組若頭---「野崎康介」----竹野内豊
・加古村組構成員--「吉田滋」-----音尾琢真

2)右翼団体「全日本祖国救済同盟」>

・同盟会長-------「瀧井銀次」----ピエール瀧

3)フロント企業>

・会計-----------「上早稲二郎」--駿河太郎


<暴力団・既存勢力「尾谷組」>

・尾谷組組長-----「尾谷憲次」---伊吹吾郎
・尾谷組若頭-----「一之瀬守孝」-江口洋介
・尾谷組構成員---「柳田タカシ」---田中偉登


<女性たち>

・クラブのママ-----「高木里佳子」--真木よう子
・薬剤師---------「岡田桃子」----阿部純子


2 粗筋

<背景>

・昭和63年(1988年)、
・「暴力団対策法」が成立する直前、
・広島県の「呉原市(架空の市)」は、
 昔から、暴力団「尾谷組」が縄張りとしていた。
・しかし、尾谷組長(伊吹吾郎)が服役中で、
 若頭(組のナンバー2)の「一之瀬(江口洋介)が、
 組を守っていた。
・その隙を狙ったのが広域暴力団「広島仁正会」で、
 一次団体(直系暴力団)の「五十子会」は、
 二次団体「加古村組」を使って「尾谷組」の縄張りを荒らす。
・その結果、「呉原市」は、全面戦争一歩前の状態だった。

<刑事「大上」と「日岡」>

・「広島大学」卒業のエリート新米刑事「日岡(松坂桃李)」が、
 「呉原市」警察署に赴任して来た。
・「日岡(松坂桃李)」の隠された任務は、
 「呉原署」に勤務する刑事「大上(役所広司)」の調査である。
・「大上(役所広司)」は、暴力団と癒着し、賄賂を貰うだけでなく、
 14年前に、「五十子会」組員の「金村」を殺したと、
 密かに噂されている汚れた刑事であり、
 「日岡(松坂桃李)」は、その証拠の日記などを探しに来たのである。
・そして、「日岡(松坂桃李)」は、「大上(役所広司)」と組んで行動して、
 暴力団から賄賂を貰ったり、暴力団を罠に掛けたりしてる姿を見て、
 ますます「大上(役所広司)」を疑い、軽蔑するようになる。

<岡田桃子との出会い>

・「大上(役所広司)」にけしかけられた「日岡(松坂桃李)」は、
 「加古村組」の組員と喧嘩になり、ボコボコに殴られ、怪我する。
・怪我をした「日岡(松坂桃李)」を、「大上(役所広司)」は、
 薬局に連れて行き、店員の「岡田桃子(阿部純子)」に
 治療させる。
・これを契機に、二人は付き合い、結ばれるようになる。

<抗争勃発>

・「高木里佳子(真木よう子)は、クラブ「梨子」を経営している。
 そして、「尾谷組」の若い組員「柳田タカシ(田中偉登)」を愛人としている。
・クラブ「梨子」は、「大上(役所広司)」が贔屓にし、「尾谷組」がバックにいるが、
 「五十子会会長」と「加古村組長」や組員が、「梨子」に乗り込んで来て、
 挑発する。
・「加古村組」の組員「吉田」などがママ「里佳子」に絡みまくるのを見て、
 我慢が出来なくなったママの愛人「柳田タカシ(田中偉登)」は、
 ドス(短刀)で「吉田」などを襲うが、逆にピストルで撃ち殺される。
・その復讐に、「尾谷組」の組員「永川」は、「加古村組」事務所に
 ピストルの弾を打ち込む。


<殺しの調査>

・「加古村組」のフロント企業だった「呉原金融」の「上早稲」が連れ去られ、
 殺されたのではないかと、「大上(役所広司)」は、捜査をする。
・そして、クラブ「梨子」のママをエサに、
 ママに惚れている「加古村組」の若頭「野崎(竹野内豊)」を誘き出し、
 「加古村組」が「呉原金融」の「上早稲」を殺したことを白状させる。
・「呉原金融」の「上早稲」を脅して金を巻き上げていたが、
 金の工面に困った「上早稲」が、本部「仁正会」の金にまで手を付けたので、
 殺したのである。
・そして、「野崎(竹野内豊)」の供述から、島に埋められた死体を発見。
 行方をくらましていた殺人を行なった4人を逮捕し、
 「加古村組長」も逮捕され、「加古村組」は壊滅する。

<「大上(役所広司)」の奔走と死>

・「加古村組」が壊滅し、対立は、「五十子会」と「尾谷組」に移った。
・「大上(役所広司)」は、抗争を収める為に、
 「五十子会長」を訪ね、「尾谷組」と手打ちをするよう頼む。
 しかし、「五十子会長」から厳しい要求を突き付けられ、
 「尾谷組」に行っても断られる。
・仕方無く、再度「五十子会長」に頼みに行った「大上(役所広司)」は、
 それ以後、姿が見られなくなる。
・そして、数日後、「大上(役所広司)」の死体が発見される。

<「大上(役所広司)」の真実>

・「大上(役所広司)」の死に落ち込む「日岡(松坂桃李)」に、
 「梨子」のママが、
 「14年前、五十子会組員だった金村を殺したのは私で、
  大上さんは、お腹に赤ちゃんがいた私を庇い、
  自分が疑われるようになった。」
 と語る。
・加えて、ママは、
 「大上さんから、
  ”俺に何か有ったら、このノートを日高に渡してくれ。”
 と頼まれた。」
 と、ノートを渡される。
 そのノートは、県警本部が欲しがっていたものだが、
 そこには、警察官の不祥事が書かれていた。

<「日高(松坂桃李)」の復讐>

・「大上(役所広司)」を殺された「日高(松坂桃李)」は、
 驚きの復讐方法を練る。

 それは、

  中断