映画「ハナミズキ」の粗筋
1)はじめに
・平沢紗枝(新垣結衣)は、カナダのルーネンバーグで生まれるが、
釧路の近くに引っ越してきて住むことになった。
・しかし、病身の父は、娘への思いを託して、
家の横に「ハナミズキ」を植える。
紗枝は、ハナミズキに守られながら、母「良子(薬師丸ひろ子)」と暮らす。
紗枝の夢は、父親のように英語の力を着け、外国で働くことである。
2)出会い
・勉強が苦手な水産高校生「木内康平(生田斗真)」は、
進学校に通い早稲田大学の推薦試験を受けようとしてた
紗枝と同じ電車に乗るが、その電車がトラブルに遭い、
紗枝は推薦試験に遅れそうになる。
・康平は、親戚の軽トラックに紗枝を乗せ試験会場に向かうが、
途中、道路から落ちて、紗枝は試験に間に合わず、
康平は停学を喰らってしまう。
・しかし、これがきっかけで、二人は交際を始める。
3)再受験
・英語の力を着け、外国で働きたいと言う夢を諦めそうになる紗枝に、
康平は、
「推薦は駄目だったけど、試験を受け直したら良い。」
と励ます。
・必死に勉強した紗枝は、見事に早稲田大学に試験合格する。
4)別れ
・東京に旅立つ紗枝を、康平は見送りに行かない。
・しかし、紗枝が乗る電車が港の横を通る時、
出漁に向かう船の上で、康平と漁師仲間が、
「頑張れ、紗枝」の横断幕で見送る。
・紗枝と康平の遠距離恋愛が始まったが、
漁師仲間は、
「東京に行って都会生活をする紗枝ちゃんが、
田舎の漁師のことなんか忘れてしまうよ。」
と言うが、康平は紗枝のことを忘れられない。
5)東京で
・大学に通うようになった紗枝に、
将来はカメラマンを目指す「北見純一(向井理)が声を掛け、
二人は親しくなっていく。
・クリスマスイブの日、手作りの船の飾り物をプレゼントに
大学の構内に紗枝を尋ねた康平の前で、紗枝と北見がじゃれあい、
それを見た康平は荒れて、通行人と喧嘩をしてしまう。
・その夜、二人は一緒に過ごすが、康平の紗枝への気持ちが揺れ動く。
6)康平の結婚
・地元に帰って来た康平は、康平は地元で漁師をするが、
康平が漁師を継ぐと言った時、父親が多額の借金をして船を買ったが、
不況から借金が増え、父が船を手放すことになる。
そして、船を手放す最後の漁で、父が心臓発作で死んでしまう。
・残された母と妹の為と借金を返す為、康平は、
紗枝と別れる決心をし、幼なじみのリツ子と結婚する。
7)紗枝の就職と再開、康平の離婚
・紗枝は、北見の紹介でニューヨークの写真会社に就職し、
最初はスタッフから心配されながらも、少しずつ力を伸ばし
信頼されるようになる。
・一時、故郷に戻った紗枝は、康平と再会し、
初めてキスをした思い出の灯台でひと時を過ごす。
そして、夜になって紗枝の家まで送って来て別れようとした時、
二人は駆け寄り、ハナミズキの下で抱き合う。
・家に帰って来た時、妻のリツ子が、
「もうどこもうちにはお金を貸してくれないことになった。
こんな大事な時に、何処に行ってたのよ。」
と詰る。
・康平は自己破産し、家も船も手放し、リツ子とも離婚する。
8)すれ違う二人
・康平は、遠洋漁業のマグロ漁船に雇われ、日本を離れて生活する。
・一方、紗枝はニューヨークの会社に帰り働くが、
北見からのプロポーズを受け、結婚を決意する。
・しかし、北見は写真撮影中に殺害されてしまう。
・傷心の紗枝は、父との思い出を探しに、
生まれ故郷のカナダのルーネンバーグを訪ねる。
・そこで、康平が昔、紗枝にプレゼントしようとしてた船の置物が、
パブ(飲み屋)のウィンドウに飾られているのを発見し、
康平を追いかけて港に向かうが、マグロ船は出向した後だった。
・そこで、紗枝は、康平の作った船の置物の「紗枝、ガンバレ!」
の旗の裏に、「アリガトウ」の書き込みを残して、日本に帰る。
9)最後に
・日本に帰り、自分の育った家で、
子ども対象の英語教室を開いている紗枝の元に、
船の置物を持った康平が尋ねて来て、ようやく再開し、
お互いに、「お帰り」「ただいま」を言い合う。
・結婚した二人に、子どもも出来、ハナミズキに見守られながら、
幸せに暮らしていく。
・なお、康平と別れたリツ子も、康平の友達にプロポーズされ、
結婚をするような感じで話は終わる。
やっぱり、紗枝と康平を結び付ける為だけの都合が良過ぎるストーリーで、北見やリツ子が可哀想でもある。
まあ、映画だから、仕方が無いと言えばそうだけど。
ただ、私も、嫌いではないけどね。