「ターミネーター ニューフェイト」の粗筋


 映画史上に残る名作「ターミネーター」シリーズの中でも、
特に名作とされる「T2」の正当続編と位置付けられる「ターミネーター ニューフェイト」が、
公開されている。

 早速観に行って、凄く楽しめたので、皆さんにも知ってほしく、粗筋とネタバレを書いてしまう。


 因みに、
・「フェイト」とは、「宿命」、「運命」、「逃れられない定め」と言う意味なので、
・「ニューフェイト」とは、「新たな宿命」と言う意味で、
・人間と言う馬鹿な生物が逃れられない宿命、
と言うことだろう。

 何で、人間が馬鹿な生物かは、今の地球温暖化を観れば分かることだ。
 だから、AIに頼り過ぎれば、そのしっぺ返しが来ると予言しているのかも?


1.スタッフ・キャスト等

 役      割 キャラクター スタッフ・俳優等
スタッフ 監督 ティム・ミラー
原案・製作総指揮 ジェームズ・キャメロン
メキシコに住む「ダニエル・ラモス」と言う名の女性を殺害する為に、
「スカイネット」と同じような軍事ネットワーク「リージョン」によって、
未来から送り込まれた殺人マシーン。
液体金属で作られ、どんな形にも変形出来る上に、
骨格部分と液体金属部分に分離し、2体で攻撃してくる。
新型ターミネーター
REV-9
ガブリエル・ルナ
元は「スカイネット」が製造した殺人マシーンだったが、抵抗軍が捕獲、
プログラムを書き換え、「ジョン・コナー」を守る為に未来から送り込まれた
物とは別のもう1体で、少年時代の「ジョン」を殺害する。
2台目のT800 アーノルド・シュワルツェネッガー
メキシコの自動車工場で働く、平凡な女の子なのに、
未来から送り込まれたターミネーターに命を狙われる。
ダニー・ラモス ナタリア・レイエス
未来から「ダニー」を守る為に送り込まれて来た、
人体をサイバネティクスの技術で強化された女性兵士。
1m78cmの長身と戦闘力を誇るが、瞬発力優先強化され、持久力に欠ける。
グレース マッケンジー・デイヴィス
少年時代。
母親の「サラ・コナー」が「スカイネット」の完成を阻止し、
平和に暮らしてた時、突然現れた2体目のターミネーターに、殺害される。
ジョン・コナー エドワード・ファーロング
軍事ネットワーク「スカイネット」の完成を阻止し、「審判の日」を防ぎ、
息子の「ジョン」と平和に暮らしていたところをターミネーターに襲われ、
「ジョン」を殺され、以後は、ターミネーター破壊に人生を賭けている。
サラ・コナー リンダ・ハミルトン












2.粗筋とネタバレ

<1998年>

・1984年、
 「サラ・コナー」と「ジョン・コナー」、「ジョン」の守護者となった「T-800」の努力で、
 「サイバーダイン社」が開発している軍事ネットワーク「スカイネット」の開発を爆破し、
 「スカイネット」が完成することは無くなった。
 結果、「スカイネット」が、1997年に起こすはずだった核戦争を防ぎ、
 30億人以上の人間が死ぬ「審判の日」は起きなかった。
・ところが、翌年の1998年、
 安心した「サラ・コナー」が、メキシコで、息子の「ジョン」と寛いでいる所へ、
 「T-800」が現れ、「ジョン」を殺害してしまう。

・この「T-800」は、「ジョン」を守ってくれていた「T-800」とは別の、
 「スカイネット」が送り込んでいたターミネーターで、
 「スカイネット」の存在した時間軸が消滅する直前に、送り込まれたターミネーターだった。
・任務を遂行した「T-800」は、「サラ・コナー」の前を去って行くが、
 穏やかな生活をしていて、武器を持っていなかった「サラ」は、何も出来なかった。


<2020年 新たな宿命の始まり>

・「ジョン・コナー」が殺されてから22年後の2020年。
・メキシコに、時間転送機を使って、新型ターミネーター 「REV-9」が送り込まれて来た。
 この「REV-9」は、
   優れた耐久性を持つだけでなく、
   液体金属と、超合金骨格を持ち、2つが分離して同時に戦えると言う
 「サラ」たちが25年前に倒した「T-1000」を遥かに凌ぐ、恐ろしいターミネーターだった。

・「REV-9」は、「ダニエル・ラモス(愛称ダニー)」家に向かう。
 目的は、「ダニー」の殺害である。

・「ダニー」は、弟「ディエゴ」と一緒に、自動車工場で仕事中で不在だった為、
 「REV-9」は、父親を殺して、工場で勤務していることを突き止め、工場に向かう。
・父親に化けた「REV-9」は、弁当を持って来たと接近し、「ダニー」を殺そうとする。

・「ダニー」が殺されそうになった瞬間、長身の女性が現れ、銃を撃ちまくり、助けてくれる。
・意味が分からない「ダニー」と弟だが、
 長身の女性が放った銃弾で、襲って来た男の顔から、金属の骨格が見えたことで、
 女性に従って、車で逃走する。

・逃げる3人を、「REV-9」が、大型トラックで追走し、弟「ディエゴ」は殺され、
 長身の女性も負傷してしまう。
・追い詰められた「ダニー」たちだが、その時、完全武装した年配の女性が現われ、
 爆弾で「REV-9」を止める。

・その間に、3人は逃げ、薬局に行き、長身の女性の治療薬を手に入れ、
 モーテルに隠れる。
・モーテルで、長身の女性は、
   ”自分が生きていた時代は、2042年。”
   ”未来は、AI(人工知能)の軍事ネットワーク「リージョン」が支配しており、
    人間が、「抵抗軍」を組織し、必死に戦っている。”
   ”「抵抗軍」のリーダーによって、「リージョン」を追い詰めつつあり、
    危機を感じた「リージョン」が、リーダーの存在を消す為、
    ターミネーターの「REV-9」を、時間転送機で、2020年に送り込んできた。”
   ”それに対して、「抵抗軍」が、貴女「ダニー」を守らせる為、
    私「グレース」を送り込んで来た。”
   ”私は、ロボットではなく人間である。
    サイバネティクスの技術で強化された改造兵士である。”
 と語る。
・その話を聞いた年配の女性は、「スカイネット」が無くなったのに、
 新たな軍事ネットワークが世界を支配していることに驚きながら、
   ”自分は、「サラ・コナー」。
    未来のリーダーとなる息子「ジョン」を生み、育て、
    その「ジョン」が、未来でAI(人工知能)ネットワーク「スカイネット」を阻止。
   ”それに対して、「スカイネット」がターミネーターを送り込んで来たが、
    私たちはターミネーターを破壊し、危機を乗り越えた。
    「ダニー」も私と同じで、未来のリーダーを生むから、狙われたのだろう。
    未来のリーダーを生む「ダニー」の子宮を守る為、協力する。”
 と語る。

・驚いたことに、「グレース」は、「サラ・コナー」も「ジョン・コナー」も知らない。
 自分の居た未来には、2人は、存在しないと言う。
・「ジョン」が殺され、未来には「ジョン」が居ない世界になるが、
   その世界は、パラレルワールド(並行世界)と呼ばれる、
   この世界と隣り合わせで進んで行く別の世界なのか?
   それとも、今までの世界が歪んで、分岐してしまった、別の世界なのか?

・「サラ・コナー」は、
   ”何者かから、メールが届き、そのメールには、座標が記入されており、
    そこにはターミネーターが出現するので、罠を仕掛けて破壊している。”
   ”今回も、送られて来たメールで、武器の準備をし、待機していた。”
   ”そのメールの最後には、必ず「ジョンの為に。」と書かれている。”
 と語る。

・「グレース」も、
   ”自分の人工皮膚には、或る座標が焼き付けられていて、
    「困った時は、そこに行け。」
    と言われている。”
 と語り、その座標は、アメリカのテキサス州だと判明。
 また、「サラ・コナー」が受け取るメールも、テキサス州から送られて来たと判明。
・3人は、国境を超えてテキサス州に向かうことにする。


<「REV-9」との死闘>

・国境を超えた3人だが、「国境警備ネットワーク」を乗っ取った「REV-9」の操作で、
 米国国境警備隊により不正入国と見なされ、一行は留置場に拘束されてしまう。
・「REV-9」は留置場に向かい、「ダニー」は殺されそうになるが、
 ヘリコプターで脱出する。

・逃げ延びた3人が、メールの発信源となっているテキサス州の民家に着くと、
 「ジョン・コナー」を殺害したターミネーター「T-800」が姿を現し、
 「サラ・コナー」は怒りで、「T-800」を攻撃しようとする。
・激昂する「サラ・コナー」を抑え、「T-800」は、
   ”ジョン殺害の目的は果たしたが、スカイネットが消滅したので、
    人間の世界で生きて行くことを決意し、人間や人類から様々なことを学習し、
    人間としての感情や考え方を学んで来た。
   ”「カール」と言う名前で生活し、子どもの居る女性と結婚し、養父になっている。”
 と語る。

・「T-800」は、
   ”時間の割れ目が起きてターミネーターが送り込まれそうになるのを感知し、
    「サラ」を助ける為、メールを送って来た。”
   ”「リージョン」が支配する世界を無くす為、「REV-9」を倒す協力をする。”
 と伝える。
・それに対して、「サラ・コナー」は、
   ”事が済んだら、あんたを殺す”
 と伝える。

・「ダニー」、「サラ・コナー」、「グレース」、「T-800(カール)」は、
 武器などを入手する為に、「サラ」の旧友を訪ねるが、
 国境警備隊のヘリコプターを盗んだ「REV-9」が襲撃してくる。
・「ダニー」たちは、軍用機を盗み逃走するが、「REV-9」も乗り込んで来て、
 激しい戦いになる。

・戦いの合間に、「グレース」は、
   ”今までの「ダニー」は、幼くて弱くて黙っていたが、
    今の「ダニー」は強さを示し始めたので、本当のことを言う。”
   ”「抵抗軍」の指導者になるのは「ダニー」が生む子どもではなく、
    「ダニー」自身である。
   ”この世界で起きた「審判の日」で孤児となった私を、
    養子として育ててくれたのは、「ダニー」だった。
   ”だから、自分から強化兵士になることを望み、守りに来た。”
 と告げる。


<「REV-9」との最後の戦い>

・「REV-9」との激しい戦闘で軍用機も破壊され、パラシュートで脱出。
 水力発電所に落下する。

・そこへ、「REV-9」も現れて、再び激しい戦いになる。
 「グレース」は、チェーンを振り回して「REV-9」を攻撃し身体を破壊するが、
 それは一時的なもので、「REV-9」は即座に再生し、襲ってくる。
・このままでは「REV-9」を倒すことは出来ない考えた「グレース」は、「ダニー」に、
   ”自分の「動力エネルギー装置」を「REV-9」に打ち込むと、
    「REV-9」内でショートが起きて、破壊することが出来る。”
 と言い、「ダニー」に、自分の身体から、動力エネルギー装置を抜き出すよう頼む。
・「ダニー」は、「動力エネルギー装置」を抜けば「グレース」が死ぬので、躊躇うが、
 「グレース」の強い願いを受け、「グレース」の体の中に手を突っ込み、
 「動力エネルギー装置」を抜き出す。

・「T-800」などの攻撃を受け、「REV-9」もダメージを受けていたが、
 「ダニー」の力では対抗出来ず、「動力エネルギー装置」を「REV-9」に打ち込めないが、
 何とか「T-800」の助けで、「REV-9」の頭部に「動力エネルギー装置」を打ち込め、
 結果、身体中のエネルギーを放出しながら、「REV-9」は崩壊していく。

・しかし、「REV-9」を抑え付けていた「T-800」も、身体が崩壊して行き、消えていく。
 その時、「T-800」は、
   ”for John(ジョンのために)”
 との言葉を残す。


<エンディング>

・「REV-9」の脅威は無くなり、未来から助けに来てくれた「グレース」も居なくなり、
 何とか落ち着いた生活を取り戻した「ダニー・ラモス」と「サラ・コナー」は、
 公園で、楽し気に過ごす家族を見詰める。
・その家族の少女こそ、まだ幼く可愛く明るい少女の「グレース」だった。

・少女の「グレース」を見詰めながら、「ダニー・ラモス」は、
   ”貴女を、二度と死なせるようなことはさせない。”
 と小さく呟き、これからの戦いへの決意を強くする。
・そして、「サラ・コナー」と一緒に、去って行く。



 この世界でのこの物語は、これでは終わらないだろう。
 前の世界での「スカイネット」が、もう一体の「T-800」を送り込んだように、
この世界の軍事ネットワーク「リージョン」も、次の手を打って来るだろう。

 その為、戦いは終わらないはずだ。

 次は、どうする?
 ジェームズ・キャメロン!