「ターミネーター 1」の粗筋


 映画史上に残る名作「ターミネーター」シリーズの解説を書いておく。

 インターネット上には、数え切れないほどの解説や映像がアップされているが、
私は私なりに、なるべく分かり易く書いて行く。

 それは、基本的には私自身の自己満足の為だが、
私の日記(ブログ)の愛読者さんへのお礼の意味も込めてのものである。

 では、超安い製作費で作られながら、大ヒットとなった
名作「ターミネーター」シリーズの始まりである「T1」の粗筋を書いておく。


1.スタッフ・キャスト等

 役      割 キャラクター スタッフ・俳優等
監督 ジェームズ・キャメロン
サラ・コナーを殺害する為に、
スカイネットによって、未来から送り込まれた殺人マシーン
ターミネーターT800 アーノルド・シュワルツェネッガー
未来に置いて抵抗軍のリーダーとなる
ジョンを生むべきヒロイン
サラ・コナー リンダ・ハミルトン
未来から送り込まれ、
サラ・コナーズと結ばれ、
自分の上司「ジョン・コナーズ」の父親となるキーマン
カイル・リース マイケル・ビーン










2.粗筋

<1997年に起きた「審判の日」>

・アメリカの軍事ネットワークは、
 サイバーダイン社が開発したAI(人工知能)「スカイネット」が統括していたが、
 とても優れたAI(人工知能)で、安定した運営がなされていると思われていた。

・しかし、あまりにも成長した「スカイネット」は、自我を持つようになり、
 非合理的で身勝手な人類を滅ぼすことを考える。
・そして、1997年、
 核ミサイルを勝手に他国に向けて発射し、
 それを受けた他国も、アメリカに向けてミサイルを発射し、
 世界は、核戦争に突入し、30億人以上の人間が死亡した。
 この日は、「審判の日」と呼ばれる。

・「スカイネット」は、それで満足せず、生き残った人間を全滅させる為に、
 殺人兵器を次々と開発し、人間を追い詰めて行く。
 この殺人兵器を駆使する側を、「機械軍」と呼ぶ。


<2029年の状況>

・世界核戦争を引き起こし、30億人以上の人間を殺し、
 残った人間の全殺戮を図る「スカイネット」が動かす「機械軍」は、
 成果を挙げ、残された人間たちは、隠れて生きるしか無い状況だった。

・しかし、有志を持つ一部の人間たちは、武器を持って「機械軍」と戦うようになった。
 それを「抵抗軍」と呼ぶ。

・「抵抗軍」の戦いは、最初は覚束ないものだったが、
 「ジョン・コナー」と言う名の、優れた戦略を持つリーダーが現われ、
 統率するようになってからは、戦果を高めていき、「機械軍」を圧倒するようになった。、

・劣勢に追い込まれ、危機を覚えた「スカイネット」は、或る作戦を思い付く。
 それは、「時間転送機」を造り、過去に殺人ロボットマシーンを送り込み、
 「ジョン・コナー」の母親を、「ジョン・コナー」が生まれる前に殺してしまうことだった。
 その年代は、1984年5月12日。
・送り込まれたのは、人間の形と人工皮膚を纏った「T800」と呼ばれる人造人間だった。
    因みに、ターミネート(terminate)とは、終わらせる、断ち切る、抹殺する、
    などの意味が有り、ターミネーターは殺戮者の意味になる。

・「スカイネット」がターミネーターを過去に送り込んだことを知った「ジョン・コナー」は、
 自分の部下である「カイル・リース」軍曹を「時間転送機」で、同じ1984年に送り込み、
 「サラ・コナー」を守らせることにする。
・そして、二度と殺人マシーンを送り込めないように「時間転送機」を破壊した。


<1984年の戦い>

・激しい閃光と電磁波と共に、「スカイネット」に送り込まれた「ターミネーター」が、出現。
・裸だった「ターミネーター」は、近くに居た人間から、革ジャンなどの衣類を奪い、
 銃器店に行き、ライフルなども強奪する。
・そして、電話帳から、「サラ・コナー」の名前と住所を探し、
 「サラ・コナー」の名前の女性の家を訪れ、次々と殺害していく。

・「ジョン・コナー」を生むはずの「サラ・コナー」は、仕事を終えディスコに行くが、
 そこで、「ターミネーター」に襲われ、意味の分からないまま、殺され掛かる。
・そこに、「サラ・コナー」を守る為に派遣された「カイル・リース」が現れ、
 危機一髪で、「サラ・コナー」を助ける。

・意味の分からない「サラ・コナー」に、「カイル・リース」軍曹は、
   未来は、「スカイネット」が支配し、「機械軍」が人間を殺しまくっていること。
   襲撃して来たのは、「スカイネット」か送り込んだ殺人マシーンであること。
   殺人マシーンの目的は、
    未来で「抵抗軍」のリーダーである「ジョン・コナー」を生んだ貴女を殺すこと。
   ロボットは、目的を達成するまで、決して追跡を止めることが無いこと。
   自分は、「サラ・コナー」が生んだ「ジョン・コナー」の部下であり、
   「サラ」を守る為に、送り込まれたこと。
 などを説明する。
・加えて、
   「サラ・コナー」は、偉大なリーダー「ジョン・コナー」を育てると共に、
    「スカイネット」などとの戦い方を教えた伝説の女性になっていること。
   「ジョン・コナー」の父親は、誰だか不明であり、
   また、その父親は、核戦争が始まる前に、死亡していると言われていること。
 なども伝える。

・「ターミネーター」の激しい追跡と襲撃に反撃しながら逃げ続ける2人だが、
 2人は警察に逮捕され、警察署に留置される。
・しかし、「ターミネーター」は、警察署を襲撃し、多数の警察官を殺害し、追ってくる。

・逃げ続ける間、「サラ・コナー」は、「カイル・リース」の話を信じるようになり、信頼を深める。
・「カイル・リース」も、「ジョン・コナー」から救出すべき母親の写真を渡され、
 日々、眺める内に、 「サラ」に対する恋の感情が高まっていたことを伝える。
・そして、2人は、隠れているモーテルで、抱き合い結ばれる。

・「ターミネーター」は、2人が隠れているモーテルを突き止め、タンクローリーで襲撃してくる。
・逃げ出した2人だったが、「カイル・リース」は銃弾を受けて傷付く。
・しかし、タンクローリーを爆薬で爆破させ、爆発で「ターミネーター」は炎に包まれる。
・「ターミネーター」を倒したと安心したが、燃えたのは表面の人工皮膚と服だけで、
 超合金製の骨格や稼働させる部品の姿になった「ターミネーター」は、
 再び立ち上がり、追いかけて来るのだった。

・近くの工場へ逃げ込んだ2人だが、「ターミネーター」はしつこく追って来る。
・「カイル・リース」は、「サラ」を上に逃がし、工具などで殴りつけるが、超合金ボディには通じず、
 逆に、「ターミネーター」に瀕死の重傷を負わされてしまう。
・最後を悟った「カイル・リース」は、最後の爆薬を「ターミネーター」の身体に差し込み、爆破させる。
・爆弾で「ターミネーター」を倒したが、「カイル・リース」自身も、爆発に巻き込まれて命を落とす。

・爆発で片足に重傷を負った「サラ」を、上半身だけになった「ターミネーター」が、追って来る。
・「サラ」は、「ターミネーター」を高圧プレス機に誘導して、高圧で押し潰し、完全に破壊する。


<妊娠した「サラ」>

・「ターミネーター」を倒して6ヶ月後の11月10日、
・「サラ・コナー」のお腹には、「カイル・リース」を父親とする「ジョン・コナー」が宿っていた。
・近い将来に起きるであろう核戦争の「審判の日」を知った身の「サラ」は、
 戦いを決意し、未来でリーダーとなる息子「ジョン」の為に、
 テープレコーダーで、色々な情報や戦い方、そして、父親「カイル・リース」のことも語り残す。
・このテープを聴いた「ジョン・コナー」は、運命を信じて、自分の父となる「カイル・リース」を、
 1984年に送り込んでいたのである。

・メキシコへ向かう「サラ・コナー」を、ガソリンスタンドの少年が、ポラロイドカメラで写し、
 「サラ」に売り付け、「サラ」はその写真を買う。
・その写真こそ、「カイル・リース」が「ジョン・コナー」から渡されて以来、
 日々、眺め、「サラ」への思慕を深めて行った写真その物だったのだ。


<時系列>

1984年 未来の「スカイネット」と戦う、人間たちのリーダー「ジョン・コナー」の
母親となる「サラ・コナー」は、何も知らず平凡に暮らしていたが、
いきなりターミネーターに襲われる。
未来から、自分を助けに来た「カイル・リース」と結ばれ、妊娠する。
「スカイネット」と戦う準備を始める。
1997年 「審判の日」が訪れ、核戦争が始まり、30億人を超える人間が死ぬ。
「スカイネット」は、殺人ロボットを製造し、「機械軍」を組織し、
生き延びた人間の殲滅を図り、殺戮を始める。
人間たちは、隠れて生き延びるだけだった。
志を持つ者たちが、武器を取って「スカイネット」と戦いを始める。
そして、「抵抗軍」の組織が出来る。
2029年 「サラ・コナー」が生み育てた「ジョン・コナー」が「抵抗軍」のリーダーとなり、
「スカイネット」を追い込んでいく。
危機に陥った「スカイネット」は、時間転送機を作り、
1984年の時代に「ターミネーター」を送り込み、「サラ・コナー」を殺害しようとする。
「ターミネーター」が送られたことを知った「ジョン・コナー」は、
時間転送機を奪い、母親を救う為、「カイル・リース」軍曹を1984年に送る。
そして、二度と「ターミネーター」を送れないように、時間転送機を破壊する。



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