2015.12.25 「向日葵の咲かない夏」

 終日、雨が降ったり止んだりで、外での作業が出来ない。
 今日は、内孫1号が通う小学校の農園に植わっているキーウィフルーツの木の剪定を予定してたのに、残念だ。


 そんなわけで、読書読書。一日で、単行本1冊を読み切った。
 読んだのは、
・著 者:道尾 秀介
・著 作:「向日葵(ひまわり)の咲かない夏」
・発 行:2005年(H17年)
・評 価:本格ミステリ大賞の候補作
・特 徴:叙述トリック作品)
・その他:内容があまりにも陰惨との批判も有った。
ものであるが、その結末に、唖然呆然とさせられた私である。。


 因みに、叙述トリックとは、読者が小説の最後まで読んで、
「えっ、そう言うことだったの?」
と初めて気付くことになる書き方で、例えば、
・えっ、主人公は女だったの?
 えっ、主人公は老人だったの?
 えっ、別人で、2人居たの?
などなど、最後まで設定を隠しておく等のテクニックである。


 さて、その陰惨と言われた粗筋を紹介しておくと、
・ミチオ(摩耶道夫)は、小学4年生だが、
・ミチオの住む地域では、
 犬や猫が8匹も殺され、
 加えて、足が折られ、口には石けんが入れられる
 残虐な事件が続いていた。

・また、ミチオが1年生の時についた嘘で、母親が傷付き、
 それ以来、母親は、ミチオに辛く当たり、
 妹のミカだけに愛情を注いでいるという、
 辛い環境で生きていた。

・1学期の終業式の日、
 学校を休んだS君にプリントなどを届けることになり、
 S君の家を訪れると、S君が首を吊って死んでおり、

・学校に戻り、担任の岩村先生に知らせ、
 警官や岩村先生たちとS君の家に戻ると、
 S君の遺体が消えていた。

・そして、数日後、死んだS君が、
 クモに変身してミチオのところに来て、
 「僕は、自殺じゃなく、岩村先生に殺されたんだ。」
 と言う。

・それを聞いたミチオは、
 拝み屋のトコお祖母さんの示唆を受けながら、
 妹のミカやS君と共に、
 岩村先生を尾行し、家に侵入し、
 たくさんの少年の裸の写真やビデオを発見し、
 岩村先生が異常性愛者であることを突き止める。

・そんな中、古瀬泰造は、
 百葉箱のデータを採取するアルバイト中に、
 S君の最後の姿を見ており、
 その時観たものを警察に伝えるかどうか、
 悩んでいた。

・そして、最後の時がやって来て、
 犬や猫を残虐に殺した犯人が判明、
 古瀬泰造も殺され、ミチオの命も危うくなる。
 加えて、ミチオの母が、何故にミチオを嫌い、
 ミカばかりを大切にするかも判明しする。

と言う内容だった。

 最後の数ページを紹介したいところだが、書いて良いものなのか悪いのか、悩んでしまい、今日は書けなかった。
 ちょっと考えます。


 色々考えた結果、ネタバレを書くことに。
 本当にネタバレなので、読まれる方は、覚悟の上でお願いします。

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