名画で学ぶ主婦業

・著者:「田中久美子」氏、
・著書:「名画で学ぶ主婦業」、
が、主婦の間で、
「その気持ち、良く分かる。」
「私たちの気持ちを代弁してくれている。」
と評価を高めていると言う。


 「折角の巨匠たちが描いた歴史的名画を、
  パロディとして使っている。」
との批判も無きにしも非ずだが、名画を、きちんと解説しているので、一種の美術書と受け入れても良いのかな?


 さて、その名画と、主婦の気持ちのコラボを紹介する。



<PTA役員>

 今、PTA(保護者と先生の会)の、
「役員になってやろう」
と言う保護者が少なく、役員決めが大変だそうな。

 役員になれば、会議や行事への出席が多くなり、
その負担も大きいからね。

 だから、
・役員を決める総会などを敢えて欠席したり、
・役員への依頼が有っても、
 仕事や家庭事情を理由に断ったり、
何とか逃げようとする保護者も多いそうな。

 そんな中、一度、役員を務めれば、
「私は、もう役員をやっているので、義務を果たしている。
 だから、次の人たちで決めてください。」
と、言うことが出来る。

 その時の、
・もう役員にはならなくても良い。
・私には関係の無い話。
・これから役員になる人は、ご苦労様。
と言うような、
「余裕の有る、上から見下すような目線」
で、混乱を眺めることが出来るんだよね。

 それを題材にしたのが、次の名画で、
・画家:ロシアの「イワン・クラムスコイ」、
・名画:「見知らぬ女」
      (ロシアのモナ・リザ)
である。

 で、パロディ化した主婦の気持ちは、
「私、もう去年、役員をやったから(関係無いし)。」
である。





<セットし忘れ>

 電化製品のお陰で家事労働が軽減され、主婦は大いに助かっている。

 我が家でも、かみさんが、前夜の内にタイマー予約して、
・炊飯器、
・洗濯機、
を動かしていて、朝、起きたら、
・ご飯が炊け、
・洗濯が済んで、
いる。

 ところが、時々、タイマーのセットを忘れることが有り、
・ご飯が炊けていないと、「早炊き」しなければならない。
 洗濯が終わっていないと、洗濯物を干すことが出来ない。
ので、朝の手順が大きく狂う。

 で、炊飯器や洗濯機の蓋を開けて、
終わっていないとショックを受けている。
 ご苦労様。

 それを題材にしたのが、次の名画で、
・画家:ロシアの「コンスタンティン・フラヴィツキー」、
・名画:「公爵令嬢タラカーノヴァ」
である。

 で、パロディ化した主婦の気持ちは、
「ああ、タイマーのセットを忘れていた。もう嫌。」
であろう。

 なお、この女性公爵令嬢「タラカーノヴァ」は、
「私は、皇帝の隠し子で、皇位継承権が有る。」
と名乗り出たが、
それが偽りと判断され、逮捕され、要塞に幽閉されたが、
大洪水が起き、要塞にも洪水が流入し、溺れ死んだそうな。

 名画には、
「洪水に襲われ、死への恐怖で絶望している姿」
が描かれているそうな。





<晩ご飯に悩む>

 かみさんも、
「毎日毎日、何を作ろうか、本当に悩む。」
「お昼に何を作ろうか、悩み、
 お昼が終わったら、夜に何を作ろうか悩み、
 一年中、悩み続けなきゃならない。」
「何が大変って、これが一番大変。」
と言っている。

 365日の献立は、本当に大変なんだろう。
 だから、私も、図書館で、料理本を探して借りて来ている。
 私が出来る、細やかな協力だ。

 で、この気持ちを表す為に使った名画が、
・画家:「コルネリス・ビスホップ」、
・名画:「眠る老女」、
である。

 気持ちは、
「どんだけレシピ本を読んでも、
 何を作るか、浮かばない。」
だそうな。
 ご苦労様です。





<何で今頃>

 夜遅くになって、もう寝ようとする時や、当日の朝、
子どもが、
「ユニフォームのゼッケンを着けて。」
とか、
「弁当箱、出し忘れてた。」
とか、
「給食のエプロン、洗って。」
とか、
「給食無いし、弁当作って。」
とか、
「算数セットに、名前を付けて。」
とか、急に、絶対に避けられないことを言い出すことが有る。

 そうなると、母親は、
・寝ずに、
・または子どもが登校するまでに、
必死に作業をしなければならない。

 その時の気持ちを表した絵が、
・画家:「ジャック・ダビッド」で、
・作品:「マラーの死」で、
ある。



 この絵の題材は、
・フランス革命の指導者だったマラーが
・暗殺された時の姿、
で、それを母親の嘆きに結び付けるのはどうかとなるが、
それはさておき。


<ちょっと休ませて・寝させて>





 中断