2020.01.18
ミステリー小説「記憶屋」の粗筋とネタバレ


 今、
・日本ホラー小説大賞の「読者賞」を受賞した、
 「織守(おりがみ)きょうや」氏が書いた小説「記憶屋」を原作に、
・映画「記憶屋 あなたを忘れない」が作られ、
 上映されている。
ので、観に行きたいと思っている。


 と言うのも、
・原作の内容にも心が惹かれているし
・私が気に入っている「山田涼介」や「蓮佛美沙子」が
 出演している。
からである。


 では、原作がどんな小説家を、書いていきたい。

 なお、小説と映画は、設定が違う所も有るだろうけど、
基本的なことは変わらないと思うので、
これから映画を観に行こうと思っている人は、
この粗筋とネタバレを読まれない方が良いかも知れない。



<記憶屋とは>

・人間には、辛い、忘れてしまいたい記憶が有るものだ。
 その記憶が有るが故に、生きるのを止めてしまいたくなる記憶。
・そんな記憶を消すことが出来たら、どんなにか嬉しいことか。

・ところが、その記憶を消してくれる人が居ると言う。
・或る公園のベンチで待っていると、
 その「記憶屋」が来て、辛く悲しい記憶を消してくれると言う。

・そして、「記憶屋」と会った記憶も消されるので、
 誰が「記憶屋」かは覚えていない。

・しかし、「記憶屋」と言う存在は、
 知らぬ間に伝説として伝わっている。


<第1話 吉森遼一と澤田杏子の場合>

・「吉森」遼一」は、サークルの飲み会で、
 1年先輩の「澤田杏子」と出会い、恋をする。
・そして、「遼一」は積極的に「杏子」にアタックし、
 段々と親しくなっていく。

・しかし、「杏子」は、或る程度の関係までしか受け入れず、
 なかなか恋人同士の関係に成れない。
・そして、「杏子」は、夜8時になると、
 「遼一」を残して、家に帰ってしまう。

・「遼一」は
   ”家の門限が厳しいのか?”
 と思っていたが、「杏子」は、
   ”私は、夜道恐怖症で、心療内科にも通っている。”
   ”昔、痴漢に襲われそうになった経験が有り、
    夜道が怖いトラウマが消えない。”
   ”催涙ガスなど防犯グッズもいっぱい持っているけど、
    怖くて、夜道が歩けない。”
   ”一人だと、電車やバスに乗っていても怖くて仕方が無い。”
 と伝える。

・そして、杏子は、
 記憶屋を見付け、
 痴漢された記憶を消してもらおうと考える。
 痴漢の記憶が消えれば、「夜道恐怖症」も治るかも知れない
 からだ。
・それに対して、
 変な伝説に頼らず、自分を頼ってほしい「遼一」は、「杏子」に電話し、
   ”先輩、俺、協力しますから。
    先輩のこと、ずっと家まで送りますから”
 と説得すると、「杏子」は、
   ”駄目だよ、吉森。
    だって、あたし、吉森と一緒にいても怖いんだよ。
    吉森が良い奴だって分かっているけど、
    二人でいると、どっかで警戒して。吉森。本当にごめん”
 と、泣きそうな声で謝るのだった。

・その後、久し振りに「杏子」を見付けた「遼一」が、
   ”澤田先輩!”
 と呼び止めたところ、「杏子」は、振り向いて、
   ”あのー、誰、ですか?”
 と答えるのだった。
・「杏子」は、「遼一」のことを忘れてしまったのだ。

・また、「遼一」が「杏子」を呼び止めた場所は、
 以前の「杏子」だったら、絶対に怖がって通らない、
 家へは近道だけど、細くて、暗くて、怖い脇道だったのだ。
・そこで、「遼一」が、「杏子」に、
   ”大丈夫なんですか? こんな暗い道を一人で。”
 と訊ねると、「杏子」は、
  ”何かあったら大声出せばいいし。
   腕力にも自信有るから、痴漢に遭っても撃退しちゃう。”
 と答えるのだった。

・「杏子」が「記憶屋」に痴漢の記憶を消してもらい、
 その連動で、自分のことも記憶から消されたのかと思ったが、
 「遼一」には、「記憶屋」の存在が信じられなかった。

・しかし、同時に、
 隣の家に住み、妹のように思っている女子高校生の
 「河合真希」のことが頭に浮かんで来た。
・と言うのも、「真希」が子どもの頃、
 突然、「真希」の頭から記憶が不自然に消えたことが有ったからだ。
・そんなことから、「遼一」は、
   ”「記憶屋は実在しているのか?”
 と疑いを持つようになった。


 中断