「QJKJQ」の粗筋とネタバレ


・第62回「江戸川乱歩」賞受賞の、
・佐藤究(さとうきわむ)作、
・「QJKJQ」、
と言う名前のミステリー小説の粗筋とネタバレを書いておく。


<市野親子>

・市野親子は、連続殺人を楽しむ4人家族で、
 一戸建ての3階の部屋が、犠牲者を殺す部屋になってる。

・父親の「市野桐清(いちのきりきよ)」は、
 52歳で、
 160cmしかない小柄で、
 平凡な会社員だが、
 犠牲者の血管からポンプで血液を抜き、
 その血液を飲ませるような、殺し方が好きだ。

・母親の「市野紀夕花(きゆか)」は、
 42歳だが、
 20代の美貌とスタイルを保っていて、
 ナンパしてくる若い男の子を連れ込んで、
 フィットネスのバーベルのシャフト(軸)で、
 頭を叩き割るのが好きだ。

・兄の「市野浄武(じょうぶ)」は、
 21歳で、
 180cm近くの美男子で、
 夏でも革ジャンを愛用し、
 一歩も外に出ないが、インターネットで女の子を呼び込み、
 牙を着けたマウスピースで、
 女の子の細い喉を噛み千切って殺すのが手法だ。

・この小説の主人公である妹の「市野亜李亜(ありあ)」は、
 17歳の高校生で、同級生との交流を拒み孤立を好む。
 鹿の角を削って作ったスタッグナイフを愛用。
 街を歩き、車の男にナンパさせて、人気の無い場所に行き、
 キスまではさせて安心させ、スタッグナイフで、胸を切り裂く。


<異変の勃発>

・或る日、兄の「浄武」が、
 金属製のハンガーラックに、革紐でぶら下げられ、
・身体中を切り刻まれ、腸まで出して殺されていた。

・加えて、母「紀夕花」も行方不明に。
・行方不明の理由は、
 兄「浄武」を殺したのが母で、その後、出て行ったのか、
 「浄武」を殺した犯人を追い掛けて行ったのか。

・兄が殺され、妻が行方不明になっているのに、
 父「桐清」は、普段どおりに仕事に行き、帰って来る。

・テーブルに座る時、
 いつもは、父の正面に座るのだが、
 母が居なくなったので、母の椅子に座った「亜李亜」は、
 天井に隠されている監視カメラを発見。
 その監視カメラは、自分だけを撮り続けていたことを知る。


 省略





<真実>

・実の父親が、連続殺人犯で、
・ついには、自分の妻を殺し、娘も殺そうとした時、
・母親が殺されるのを見て、精神的逃避に陥った4歳の娘が、
・連続殺人犯を追っ掛けて来たグループのリーダーを、
 父親と思い込んでしまい、
・その男も、自分の娘として、高校生になるまで育てるが、
・その嘘が徐々に破綻していく中で、
 驚愕の事実が判明する。


 中断