タピオカとは


 これを読めば、タピオカの全てが、
超簡単に把握出来ると思います。



<原材料>

・原材料は、南米産の芋「キャッサバ」で、
・生の「キャッサバ」芋には、
 猛毒の「シアン化合物」が含まれているので、
・生食すると、死に至ることも有る、危険な芋で、
・日本には、原材料の形では輸入出来ず、
 毒抜きをした状態でないと、輸入出来ない。
物だそうな。

 なお、原産地は気温の高い南米だが、
日本でも、暖かい地方なら栽培可能で、
戦後の食糧難の時代には、日本でも栽培され、
サツマイモの代わりとして食べられていたそうな。

 そして、今でも、
・穫れた芋は勿論、
・芋の苗も、
生産者から買うことが出来るそうな。

 でも、自分で処理して食べるなら、
「毒抜き」を忘れないように。




<毒抜きの方法>

・毒の多い、皮や芯を取り除く、
・キャッサバ芋を細かく砕いて、
 加熱してから、水に晒して、毒を抜く。
・すり潰して、一晩放置して、毒を抜く。
・微生物の持つ分解酵素で発酵させ、毒を抜く。
 この方法は、工業的にも使われ、
 一番効率が良く、大量処理も出来るそうな。


<タピオカの作り方>

・「キャッサバ」芋を細かく粉砕し、
 分離器に掛けて、でんぷん乳を取り出し、
 最後にでんぷん粉にするそうな。



・キャッサバでんぷん粉を水で溶き、
 加熱し、練り状態にし、
・専用の容器に入れて回転させると、
 遠心力で、丸い粒が出来、
・それがだんだん大きくなって、
 或る程度の大きさにした物を、
 「タピオカパール」
 と呼ぶそうな。



・「キャッサバ」芋の切り口が白っぽいように、
 「タピオカパール」も、乳白色(牛乳のような色)で、
・色の着いているタピオカは、
 カラメル(キャラメル)などの色でそうなっているそうな。





<タピオカの名前の由来>

・タピオカの原材料が「キャッサバ」芋なら、
 「タピオカ」でなくて、「キャッサバ」になるのが普通なのに、
 何故、「タピオカ」になったのか?
・キャッサバ芋の原産地の南米ブラジルなどでは、
 キャッサバ芋のでん粉を固めた物を、
 「タピオカ」の発音に近い「Tipiog」で呼ぶので、
 そうなったらしい。


<タピオカ流行の歴史>

・キャッサバ芋は、昔から、
 中国や台湾、東南アジアの国々で、
 今の「タピオカ」ドリンクでなく、
 色々な料理の添加物やデザートとして
 食べられていたそうな。
・そして、日本にも入って来ていたが、
 それほどの注目は無かったそうな。

・1980年代に、台湾で、タピオカドリンクが考案され、
 人気が出たそうな。
・1990年代の後半に、台湾のドリンクチェーン店が
 日本に進出して来て、第一次タピオカブームが起きたが、
 今ほどのブームにはならなかったそうな。

・2008年に、黒いタピオカの入ったドリンクが評判になり、
 第二次タピオカブームが起きたそうな。

・そして、2019年に、
  色々に色付けされたタピオカ、
  色々なドリンクに入れられたタピオカ、
 が、インスタグラムと言う写真投稿ソフトの流行にマッチし、
  インスタ映え、
  タピル
 などの流行語も生まれ、
 空前の第三次タピオカブームが起きたのである。

 恐らく、「インスタグラム」の流行が、
「タピオカブーム」を支えたのだろう。


<タピオカのその他の用途>

 タピオカは、粒をドリンクに混ぜて、
ムニュムニュとした食感を楽しむのが有名だが、
水に溶かすと粘度(粘り気)が高くなるので、
・料理のとろみ付け、食材のつなぎ、
・紙の強度を上げる薬剤、
などにも使われるそうな。


<タピオカの栄養>

・タピオカの原料はキャッサバ芋なので、
 栄養もそれなりに含まれていると考えられる。

 で、調べてみると、100gあたりの栄養価としては、

炭水化物 87.8g この2つで、99.7g
水分 11.9g
食物繊維 0.5g
脂肪 0.2g
ミネラル ナトリウム 5mg
カリウム 12mg
カルシウム 24mg
マグネシウム 3mg
リン 8mg

と書かれていた。

 これを見ると、
・小麦粉に多いグルテン、
・タンパク質、
が見られず、
やっぱり原料が「芋」だから、
炭水化物が一番多い、
んだねえ。


 中断