仏法始めとは
我が集落では、
・1月16日に、
・「仏法始め」と言う行事、
を行なっている。
「仏法始め」と言う行事を行なっているのは珍しいようだ。
と言うのも、
グラウンドゴルフ同好会の練習会が行なわれた時に、
「仏法始め」のことを確認したが、
誰も知らなかったから。
<仏法始めの内容>
で、どんな行事かと言うと、
・集落の各戸から、基本、1人が参加し、
(最近は、参加しない家が多くなって来た。)
・集落センター内に安置してある薬師如来様に向かい、
・みんなで、
般若心経や西国三十三カ所の御詠歌(念仏)など
を唱えて、
・今年の仏事の始まりを確認する。
ものである。
<1月16日に行なう理由>
何故、1月16日に「仏法始め」を行なうかと言うと、
次のとおりである。
お正月の期間だが、
・1月15日は「骨正月」と言って、
「お正月のご馳走も骨まで食べ尽くし、正月も終り」
と言うことで、
・ここまでを「松の内」と言い、
・1月15日に、松飾りや注連飾りを燃やす
「どんど焼き」を行う所が多い。
と言うことで、1月15日までがお正月である。
そんなわけで、
・松の内の間は神事期間なので、
・仏事を避けるようにしている為、
1月16日に「仏法始め」を行い、仏事を始めるのである。
<こんな例も>
お正月三箇日に亡くなられた方が居た。
すると、その親族は、
・亡くなられた方を遺骨にし、
・葬儀告別式は、1月16日以降まで延ばしておき、
・お正月期間が終わるのを待って、
葬儀告別式を行なった。
と言う例が有る。
まあ、最近は、こんな丁寧なことはせずに、
お正月期間内でも葬儀をされることが多いようだが。
以上、参考まで。