元号「令和」について
2019.05.01
新元号「令和」について纏めてみた。
間違っていたら、ご免なさい。
<元号の発表>
<平成の場合>
・「平成」の元号発表は、「小渕」官房長官が行ない、
首相のコメントも「小渕」さんが代読し、
「平成」おじさんと人気を挙げて、後に首相になったほどだ。
<令和の場合>
・新時代の始まる一ヶ月前の平成31(2019)年4月1日に、
・新元号を「菅義偉」官房長官が発表し、
「令和おじさん」
と、人気を高めた。
・安倍首相は、「菅」官房長官に人気を独占させたくなかったのか、、
自ら、
「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」
と説明した。
<「令和」の根拠>
<万葉集から>
・「令和」が画期的だったのは、
それまでの元号が漢籍(中国の漢文の書籍)を根拠に
選ばれたのに、
「令和」は、漢籍ではなく、
日本最古の歌集「万葉集」から、
「令」と「和」の文字を選んだこと。
・和歌集で有名なのは、「万葉集」と「古今和歌集」だが、
・「古今和歌集」は、貴族の趣味遊びで、
煌びやかな世界や恋の遣り取りが歌われているが、
・「万葉集」は、下は農民までが心や生活を歌った歌集だ。
<元は漢籍だった>
・とは言っても、「令」「和」の文字が書かれているのは、
「万葉集」巻5の
「梅花(ばいくわ)の歌三十二首」そのものではなく、
漢文で書かれた序文である。
・その所為で、中国辺りから、
「日本の古典から採ったと言っているが、
やっぱり漢文からじゃないか。」
とのクレーム的な指摘が入ったりしている。
・事実、中国南北朝時代の「文選」と言う漢書に、
「初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。 」
と書かれているようだ。
・これを書き下すと、
「時に初春の令月、気淑く風和(な)ぐ。
梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後の香を薫らす。」
となる。
・これを、もっと分かり易くい現代語訳すると、
「時は、初春のよき月夜(十三夜)で、
空気は澄んで風は穏やか、
梅は鏡の前で白粉の蓋を開けたように開き、
梅の香りは、通り過ぎた女性の匂い袋の残り香のように
薫っている。」
となる。
<梅花歌の背景>
なお、この序文が詠まれた背景は、
・天平2年(西暦730年)の正月13日に、
帥老(大伴旅人)宅に集まって宴会を開いたが、
・その時は、
”初春の「令月(よい月)」で、
風は穏やか「風和(風は和らぐ)”
と記していることである。
・昔の「賢い人」と言うのは、古典を暗記している人のことで、
今回のように、人が集まった時に、漢籍をそらんじると、
”さすが、知識の深い人だ”
と尊敬されたからね。
<外国の反応>
<批判的な反応も有った>
・外国の中には、
”「令」は「order」のことで、
国民に向かって命令したり秩序を守らせたりする
支配者の意向が入っている。”
と解釈しているところも有るや無しや。
<外務省の姿勢>
・外務省は、
”「令和」=「Beautiful Harmony」”
と紹介するよう、大使館領事館などに指示したそうな。
以上、参考にしていただき、良い時代にしてください。