「大谷翔平」の活躍 その2


初出場試合
 「大谷翔平」選手が初めてMLB(メジャーリーグベースボール)のレギュラーシーズン(年間公式戦)に出場したのは、
・3月30日(アメリカ時間)のアスレチックス戦だったが、
・初打席でヒットを打ち、
 日本人ファンを安心させた。
のである。

 ただ、この日は、残りの4打席で、
・1三振、
・3つの内野ゴロ、
で振るわず、特に、打球が上がらずにゴロばかりだったのには、みんなに不安を与えることになった。

2試合目は投手 98年振りの快挙
 「大谷翔平」選手が次に登場したのは、
・4月2日のアスレチックス戦で、
・投手としての初登場で、
・6回(イニング)を投げ、
・被安打3本で、
 2つの安打を打たれた後、3点ホームランを食らったが、
・6三振を奪い、
・味方の打線も奮起して逆転してくれ、
 勝利投手になった。
のである。

 MLBの記録によると、
・開幕からの10試合の間に、
・バッター(打者)とピッチャー(投手)の2役で出場は、
・98年振りの快挙。
なのだそうな。

3試合目に打者としての覚醒
 「大谷翔平」選手が出場した3試合目は、
・4月4日のインディアンス戦で打者としてだったが、
・1回の表に、インディアンスが2点を先取、
・1回の裏、エンゼルスは、
 MLBでも一流の「トラウト」選手のホームランなどで同点に追い付き、
・満塁で「大谷翔平」選手に回って来て、
・相手ピッチャーの暴投で3−2で勝ち越し、
・ランナー2塁3塁になった後、
 「大谷翔平」選手が、スリーランホームランを打ち、
 勝利を確定させた。
のである。

 この試合は、「大谷翔平」選手にとって初めてのホームゲーム(自分の球場での試合)だったが、そこで最高のパフォーマンスを発揮し、「オオタニ」を観たさに、球場改修以来初めての満席となった試合で、観客を興奮の絶頂に導いたのである。
 加えて、この試合で、「大谷翔平」選手は2本のヒットも打ち、打者としての能力も魅せ付けたのである。

 なお、MLBの記録では、勝利投手になった選手が、2日以内に打者として試合の1イニング目にホームランを打ったのは、1921年のベーブルース以来だそうで、「ベーブルース二世」のニックネームが与えられるようになったのである。

4試合目の2試合連続ホームラン
 「大谷翔平」選手が出場した4試合目は、
・4月5日のインディアンス戦での打者としてだったが、
・インディアンスのピッチャー「コーリー・クルーバー」は、
 年間18勝を3回も達成、
 2016年にMLB投手最高の名誉「サイ・ヤング賞」受賞
 と言う、MLBを代表するピッチャーだったが、
・0−2とリードされている5回裏に、ランナーを1塁に置き、
 「大谷翔平」選手は、同点になる2ランホームランを打ち、
結果、チームは延長戦でサヨナラ勝ちを収めた。

 「大谷翔平」選手は、2試合連続ホームランを、それも「サイ・ヤング賞」投手から打ち、1号ホームランがまぐれではないことを証明した。
 そして、「オオタニ」フィーバーは、完全に本物になったのである。

5試合目の3試合連続ホームラン
 「大谷翔平」選手が出場した5試合目は、
・4月7日のアスレチックス戦での打者としてだったが、
・0−6と大きく負けている中で、
・2回の裏に、「大谷翔平」選手が、ソロホームランを打ち、
 チームに追撃のムードが高まり、最終的には13−9で勝利した。
のである。

 この試合で、「大谷翔平」選手は、
・1ホームラン、
・1押し出しフォアボール、
の2打点を挙げ、勝利に貢献し、エンゼルスの大躍進の立役者として、またまた「オオタニ」フィーバーが過熱したのである。

6試合目で完全試合ペース
 「大谷翔平」選手が出場した6試合目は、
・4月9日のアスレチックス戦でのピッチャーとしてだったが、、
・7イニングまで投げて、
・毎回奪三振の、12奪三振、
・7回1アウトまで、1人のランナーも出さないパーフェクト投球で、
 球場内には完全試合を期待する雰囲気まで出始めたが、
・7回の2人目の打者にヒットを打たれ、完全試合は途絶えた。
が、驚異的なピッチングに、アメリカ中が驚愕し、
「こんなに才能が溢れた選手は、観たことが無い。」
「オオタニは、この惑星の人間ではない。宇宙人だ。」
と大騒ぎになっているのである。

7試合目は代打(ピンチヒッター)
 「大谷翔平」選手が出場した7試合目は、
・4月11日のレンジャーズ戦だったが、
・スタートメンバー(先発)では出場せず、
 観客から失望のブーイングが起きた。
・「大谷翔平」選手は9回の2アウトから代打で出場したが、
 セカンドゴロに倒れ、4試合連続ホームランの記録は崩れた。
のである。

 日本だったら、「大谷翔平」選手の4試合連続ホームランの為に、たった1回だけの代打などでは出さないだろうけど、アメリカの監督には、そんな記録など気にも留めなかったんだろうね。
 それよりも、1回だけでも「オオタニ」を観客に見せないとファンが納得しないから、試合の全部で出さないことで休養させ、1回だけ出してファンを納得させる方法を採ったんだろうね。

8試合目は先制打
 「大谷翔平」選手が出場した8試合目は、
・4月12日のレンジャーズ戦だったが、
・第1打席で、先制のタイムリーヒットを放ち、
 勝利に貢献。
した。

 このヒットで、先発として5試合連続ヒットを重ねたが、「オオタニ」としてのインパクトは弱かったね。

9試合目は初敬遠、初3塁打
 「大谷翔平」選手が出場した9試合目は、
・4月13日のロイヤルズ戦で、
・6回表のランナー2塁の場面で、
 宣告フォアボールを受け、
 何のことか分からなくて戸惑っていた。
 このフォアボールは、審判に宣言すれば、
 ボールを4球投げなくてもフォアボールになる制度で、
 試合時間の短縮などを目的に導入されたようだ。
・7回の表の満塁の場面で、「大谷翔平」選手は初3塁打を打ち、
 3点を追加し、勝利に貢献した。

 3塁打を打った時、3塁まで到達した足の速さで、
 「オオタニ、君は足まで速いのか!」
 とのコメントが出るほどで、またまたアメリカ中を感心と興奮させる一日になった。

10試合目は初2塁打
 「大谷翔平」選手が出場した10試合目は、
・4月14日のロイヤルズ戦で、
・ロイヤルズの守備陣は、ショートが2塁ベースの近くまで移動し、
 1塁ベースと2塁ベースの間に3人が守る「オオタニ」シフトを敷いてきたが、
・「大谷翔平」選手は、内角のボールをレフト側に流し打ちし、
 初の2塁打を記録した。
・この日、一番、チームの勝利に貢献したのは、8回表の攻撃で、
 3−4で負けている中で、
 ランナー1塁で打席が回って来た時、
 低めの変化球を見事にすくい上げセンター前ヒットを打ち、
 ノーアウト1、2塁とし、チームの反撃につなげ、
 チームは逆転し、勝利をつかんだ。
のである。

 この日の、8回のヒットで重要なのは、
「低めの球をすくい上げた」
ことである。
 と言うのも、この時のロイヤルズの守備は、
・「オオタニシフト」で、
 ショートが2塁ベースの後ろに居たので、
・ゴロだったらショートに取られ、ダブルプレーになり、
・エンゼルスの逆転は出来なかったので、
・そのショートの頭を超えるライナーのヒットを打ったことが、
 この試合の勝利を呼んだ。
からである。

 こんなふうに、「大谷翔平」選手は、本当にチームの勝利に直結する活躍を続けており、「大谷翔平」選手を獲得したエンゼルスを、他の球団は羨むばかりである。

 なお、「大谷翔平」選手は、スタメン出場で7試合連続ヒットを積み重ねている。
 もう、絶対にまぐれなんかじゃないね。

11試合目は悪天候で中止
 「大谷翔平」選手が出場する予定だったのは、
・4月16日のロイヤルズ戦だったが、
・氷点下になりつららも出来る極寒と風の環境で、
 中止となった。
のである。

 私は、試合開始の午前3時に目を覚まし、試合中継を観ようとしたら、中止でがっかりした。
 しかし、同時に
「中止で良かった。」
と思っている。
 と言うのも、そんな悪環境の中で投げて、肘や肩を壊したら、一年間どころか、野球選手としての人生を棒に振る可能性も有ったからね。
 現に、一昨年、ヤンキースの田中将大(まー君)が肘を痛めてしまったのも、寒い寒い中で投げたからだからね。

 暖かいロサンゼルスに帰って来ての4月18日のレッドソックス戦は、楽しみだねえ。


 中断