警察組織についての聞きかじり



 警察と言うのは、お巡りさんは身近だけど、組織としては凄く近寄り難いものである。

 そんな中、警察小説を読んでいる内に、だんだんと分かって来たこともあり、まとめてみた。

<警官の階級>

 警官は、巡査から始まって、試験や業績を経て、出世していくのだが、単純に言えば、一番上の警視総監まで、10段階のステップが有る。

 とは言っても、みんなが警視総監まで昇りつめれるかと言うと、そうはいかない。
 公務員には、キャリアとノンキャリアが有り、
・国家公務員試験の1種を合格したキャリアと呼ばれる者は、
 警察学校を卒業して現場に配属される時点で、
 警部補に階級付けされるが、
・ノンキャリアは、巡査から始まる。
のである。

 そして、
・キャリアは、
 警察階級のトップである警視総監まで成れる可能性が有るが、
・ノンキャリアは、
 警視正まで登れたら大出世であり、
その差は歴然としている。

<警察の組織>

1)国家公安委員会
 警察組織の一番上は、「国家公安委員会」で、
・民主的運営と政治的中立性を確保することを目的とし、
・組織委員長は、国務大臣が就任し、
 他の5人の委員での合議制で運営されている。
ものである。

2)警察庁
 国家公安委員会の下に置かれた特別組織で、
・警察関係の企画立案
 警察運営、
 教養、通信、鑑識等に関する事務、
 警察行政に関する調整等、
を行なっている。

 東京都の警察である警視庁や、他の道府県の警察は、形の上では、知事の下に置かれた都道府県公安委員会の管理下に有るが、実際の指導や監察、人事などは、警察庁が行なっており、警察庁の権限は大きい。

 一般国民庶民には、警察庁に直接接することが無いので、ここが一番分かり難い。

3)警視庁
 警視庁は、東京都を管轄する警察である。
 組織としては、
・本庁、
・東京都内を10に分けた方面本部、
・方面本部の下に配置された102の警察署(所轄)、
で組織されている。

 続く、