文化の学習室
「母の日」


 アメリカのウェブスターと言う所に
牧師夫婦が居て、
その奥さんのジャービスさんは、
日曜学校の先生をしていたのだが、
大変優しい人で、
みんなに慕われていたそうである。



 ところが、
そのジャービス先生が、
急に病気で亡くなってしまったので、
先生を慕っていた
日曜学校の子供たちは、
「先生の亡くなった日には
  教会へ集まって、先生を偲ぼう。」
ということにしたそうである。



 そして、
先生の命日に
子どもたちは教会に集まってきたのだが、
その時、
先生の娘のアンナが、
真っ白なカーネーションの花たばを、
亡くなったお母さんに
捧げたそうである。



 この話がアメリカ国内に広まって、
「母に感謝を捧げる日を作ろう。」
と言うことになり、
1908年に、シアトル市で、
初めて母の日の会が開かれた、
そうな。



 そののち、
国会で
「5月の第2日曜日」を
全国的な記念日と決めた
のだそうな。


 なお、
日本で、初めて、
母の日のイベントが行われたのは
明治末期頃だそうで、
その後、1915年(大正4年)には、
教会で、 お祝いの行事が
催されるようになり、
徐々に民間に広まっていった
と伝えられている。

 クリスマスイブやハロウィンなど、
アメリカの文化を
抵抗無く受け入れるのは、
フレキシブルな日本の美点かな?


 ハロウィンなどは別として、
母に感謝の気持ちを伝える
「母の日」は、
とても素晴らしい風習だと思うけど。