映画「君に届け」粗筋


 青春ラブストーリー映画の「君に届け」。

 私は、この映画が大好きで、
主人公の「爽子」と「吉田千鶴」と「矢野あやね」が、
友情を取り戻す場面は、何度も何度も繰り返して観たほどだ。

 映画の中の、
”友達になりたいと思ったら、もう友達なんだよ。”
と言うセリフには、胸がジーンと来るねえ。


 Amazonでは、プライム会員になると、映画が観放題で、
「君に届け」も、今、観ることが出来る。
 で、3人の友情復活の場面では、お爺の私は、
未だに涙が溢れて来る。
 必見の名場面だ。


 なお、この映画の中でいじめっ子役をしてた女の子が居て、
”この子は、何て可愛い顔をしているんだろう。”
と感心してたら、アメリカの映画関係団体が選ぶ、
「世界の美しい顔100人」
で、3年連続で選ばれ、最高順位8位になった
その時20歳の「桐谷美玲」、
だった。
 可愛いはずだ。


 また、男性側主役の「翔太」を演じていた「三浦春馬」も、
19歳と言う若さで、初々しく、高校生役がぴったりだったねえ。

 その「三浦春馬」が「コンフィデンスマンJP」では、
女たらしの詐欺師を演じるとは、月日の流れだねえ。



 さて、この粗筋を書いていくが、
2010年公開で、既に9年も経っているから、
全部書いても問題無いよね。


 ではでは。


<配役等>

 まず、スタッフやキャストを紹介。

原作のアニメ作家 椎名軽穂 2008年第32回講談社漫画賞少女部門受賞。単行本全30巻。
映画監督 熊澤尚人 脚本も。
黒沼 爽子
くろぬま さわこ
多部未華子 ホラー映画「貞子」に似ているとからかわれ続け、
内気で暗い性格になっている高校生。
風早 翔太
かぜはや しょうた
三浦春馬 ハンサムで爽やかな好青年。
女子生徒のあこがれだが、「爽子」に好意を持つ。
矢野 あやね
やの あやね
夏奈 化粧も派手で、彼氏もいる。
援助交際をしていると噂されている。
吉田 千鶴
よしだ ちづる
蓮佛美沙子 さっぱりとした男勝りの気性。
ケンカも強いが、勉強が苦手。
真田 龍
さなだ りゅう
青山ハル 風早翔太の親友。寡黙で男らしい。
千鶴が好きだが、千鶴は龍の兄に恋している。
胡桃沢 梅
くるみざわ うめ
桐谷美玲 美少女で、男子生徒の憧れの的。
翔太が好きだが、振り向いてもらえず、悪計を働かす。



<貞子と呼ばれた子ども時代>

・黒沼爽子(くろぬま・さわこ=多部未華子)は、
 幼少期は、大人しい雰囲気から「座敷わらし」と呼ばれる。
・小学時代は、黒い長い髪で、
 遊具の土管から出て来た姿を観て、友達から、
  「貞子」
 と呼ばれ、いじめられて内気で暗い性格になって行く。


<高校での出会い>

・高校生になった爽子は、学校への桜並木を歩いていて、
 他所から入学して来て、道に迷っていた男子高校生に出会い、
 学校の方向を教える。
・男子高校生は、「爽子」の髪に舞い降りた桜の花びらを取り、
 「爽子」の手の平に乗せ、お礼を言う。
・穏やかな風の中で、桜の木を見上げ微笑む「爽子」を、
 先程の男子高校生が、振り返って見て、
 柔らかな雰囲気の「爽子」のことを忘れられなる。

・「爽子」の目標は、人の為に一日一善で、
 人の嫌がることを進んでやって行く。
・しかし、そんな「爽子」は、だんだん浮いてしまい、
 その内、「貞子」と言う嫌なあだ名も復活し、
  ”貞子と三秒以上目を合わせると不幸になる。”
 と言う噂まで広がり、「爽子」は孤立していく。

・そんな中、入学式の日に出会った男子生徒
 「風早翔太(かぜはや しょうた=三浦春馬)」は、
 爽やかでハンサムな為、女子生徒から大人気。
 特に、胡桃沢梅(くるみざわ うめ=桐谷美玲)は、
 自分の可愛さを知っており、「翔太」にも積極的に近付く。
・しかし、「翔太」は、密かに「爽子」を思い続ける。


<届かぬ思い>

・「爽子」と同級生の中に、
  援助交際をしていると噂されている「矢野あやね」、
  男勝りの「吉田千鶴」、
 が居る。
・二人は、他の女の子たちとは同調せず、避けられている。
 しかし、「爽子」には、偏見を持たずに接する。

・クラスで、肝試しのイベントが計画される。
・その時、「あやね」と「千鶴」は、偏見無しの素で、
  ”貞子(爽子)がお化け役をやればウケる。”
 と言い、肝試しを盛り上げようと、引き受ける爽子。
・そして、実際に、みんなを脅かすのに頑張る「爽子」に、
 「千鶴」と「あやね」は差し入れを持って来たりする。
・また、「翔太」も優しい声を掛け、「爽子」は、
 皆んなに喜んでもらえる嬉しさを、「翔太」に伝え、
 「翔太」は、「爽子」の純真さに、ますます思いを深める。

・肝試しでゴールしなかった「翔太」は、
 罰ゲームとして「貞子(爽子)」と付き合うことを要求されるが、
  ”「爽子」と付き合うことが罰ゲームとは、「爽子」に失礼だ。”
 と怒る。
・それに対して、男子たちが、
  ”「翔太」は「爽子」が好きなのか?”
 と聞くと、「翔太」は否定せず、クラスは大騒ぎになる。
・それに対して、「爽子」は、
  ”「翔太」が自分を好きななんて誤解で、親切なだけ。”
 と教室を飛び出す。
・追い掛けて来た「翔太」は、「爽子」が涙を流しているのを見て、
 胸を痛め、自分の「爽子」に対する気持ちを打ち明けようとする。
・しかし、「爽子」は、「翔太」の言葉を遮り、
  ”明るく爽やかな翔太は私の憧れで、尊敬している。”
 と言い、去って行く。
・「爽子」の後ろ姿を見送りながら、
 自分の気持ちが「爽子」に届かないもどかしさを感じる。


<深まる絆>

・2学期になり、席替えが行なわれることになったが、
 担任の先生は、一番にクジを「爽子」に引かせる。
 それは、決して担任のいじめ加担ではなく、
 担任なりの考えが有ってのことである。
・しかし、「爽子」が引いたクジの席に座ると、
 クラスメイトたちは、爽子の席の近くに行きたくなくて、
 騒ぎ出す。
・そんな中、最初に「翔太」が「爽子」の隣の席に座る。
 すると、続いて、「爽子」を囲み、「千鶴」と「あかね」、
 「千鶴」の幼馴染で「千鶴」が好きな「真田龍」が座る。
・「爽子」は、嬉しさから泣きそうになるが、
 泣かないよう頑張り、逆に怖い表情をすると、「千鶴」は、
  ”顔が怖い。”
 とからかう。
・その後、「爽子」、「千鶴」、「あやね」、「翔太」の4人は、
 「千鶴」に関わりの有るラーメン屋に寄り道したりし、
 初めての寄り道で感動する。
・その時に素直に笑う「爽子」に、3人はビックリし、
  ”いつもそれでいれば良い。”
 と言ってくれる。

・他人に迎合せず自分の信念で行動する「千鶴」と「あやね」に、
 「爽子」は、
  ”この2人と友達になりたい。”
 と、心から思う。
・こうして、4人の絆が深まっていく。

   「千鶴」の、「龍」の兄への片思い、
   兄に恋している「千鶴」を好きな「龍」の苦しみ、
  などのエピソードは省略。


<くるみの陰謀>

・クラス対抗のサッカー大会が近付く中、
 運動が苦手な「爽子」に、「千鶴」と「あかね」は特訓する。
・逆に、「爽子」は「千鶴」の勉強を助けようとする。

・しかし、「翔太」が好きな「くるみ(胡桃沢梅)が、
 4人の仲を壊そうと、陰に陽に動き出す。
・「くるみ」は、
  「爽子」には、
    ”「爽子」と一緒に居ることで、
     「翔太」「千鶴」「あやね」の評判が悪くなっている。”
   とすり込み、
  「千鶴」と「あやね」には、
    ”「貞子(爽子)」が2人の悪口を流している。”
   と、友達に言わさせる。
・しかし、そんな嘘を信じない「千鶴」と「あやね」は、
 「爽子」に問い質すが、
 2人のことが好きで、2人の評判を下げたくない「爽子」は、
   ”友達じゃない。”
 と言ってしまう。
・その言葉を聞き、「千鶴」と「あやね」は、ショックを受けてしまう。


<絆の復活>

・独りぼっちになってしまった「爽子」は、
 一人寂しく、泣きながら中庭でサッカーの練習をする。
・そこへ「翔太」がやって来て、「爽子」は逃げようとする。
・引き止めた「翔太」に、「爽子」は、
  ”「千鶴」や「あやね」と一緒にいたい。”
    「翔太」にも迷惑を掛けたくない。”
 と本当の気持ちを伝える。
・それを聞いた「翔太」は、
   ”迷惑かどうかは「爽子」が決めるものではない。
    噂も気にしなくて良い。”
 と伝える。
・その頃、同時に、「千鶴」と「あやね」も、
 「爽子」の気持ちを確かめようと話し合う。

・「くるみ」たちから、
   ”「千鶴」と「あやね」が「爽子」と付き合っているのは、
    面白がってやっているだけ。”
  などと悪口を聞いた「爽子」は、
   ”2二人は、そんな人ではない。優しい。”
   ”今の言葉を取り消してほしい。”
 と、一歩も引かず迫る。
・騒ぎを聞いた「翔太」が「千鶴」と「あやね」を呼びに行き、
 「千鶴」と「あやね」が来たことを知らない「爽子」は、
   ”「千鶴」と「あやね」が好きだ。
    面白半分でなく、自分に優しく接してくれた。”
 などと大声で言い返す。
・そこで、「千鶴」と「あやね」は、「爽子」の本当の気持ちを知る。

・屋上に来た3人だが、
   ”2人に迷惑を掛けたくなかった。”
  と言う「爽子」に、2人は、
   ”そんなことで、私たちを避けてたのか?
    私たちは、そんな噂なんか気にしないから。”
  と、笑う。
・「爽子」が、
   ”今まで、色々なことを諦めて来た。
    みんなと仲良くなりたいと思っても上手く行かず、
    どこかで仕方が無いと思っていて。
   ”でも、矢野さんと吉田さんのことは諦めたくなかった。
    2人と友達に成りたい。一緒にいたい。”
 と言うと、
  「あやね」は、
   ”「貞子」、もう独りで居ることに慣れないでよ。
  「千鶴」は、
   ”友達と言うのは、気付いたら、もう友達になっている。”
 と受け入れてくれる。

・その後のサッカー大会で、「千鶴」や「あやね」のサポートを受け、
 「爽子」は、見事なアシストで、シュートをゴールさせる。


<「翔太」の「爽子」への届かぬ思い>

・「翔太」は、ますます「爽子」のことが好きになる。
・しかし、「爽子」は、恋と言う感情が分からない。
 自分も「翔太」のことを好ましく思っているが、
 それが「恋」なのか「友情」なのかが分からないのだ。


 中断