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「祈りの幕が下りる時」 粗筋とネタバレ その2


 ネタバレの続きである。
 あからさまなネタバレなので、嫌いな人は、読まないでください。


<焼死体の身元判明>
・一時期は、「押谷道子」が殺されたアパートの住民「越川睦夫」と、
 焼死体が関係有るのではないかと疑った刑事「松宮」だが、
 アパートに残されていたタオルなどから採取した遺留物と、
 焼死体のDNAを調べたら、別人物との判定が出て、がっかりした。
・そのことを、従兄弟である「加賀恭一郎」に伝えたら、「恭一郎」が、
 「捜査を欺く為に、タオルなどを別の人の物に替えている可能性が有る。」
 とヒントをくれ、再び部屋の中を丁寧に調べたところ、
 焼死体のDNAと一致し、
  「綿部」=「越川睦夫」=「焼死体」
 であることが判明した。
・この流れで、「恭一郎」もこの連続殺人事件の捜査に加わることになるが、
 「押谷道子」を殺した「綿部」を殺したのは誰か、との大きな謎が残った。

<「浅居博美」と「加賀恭一郎」の関り ネタバレ>
・捜査に加わった「恭一郎」は、「押谷道子」や「綿部」の殺人に、
 「浅居博美」が関わっていると考え、接近していく。
・しかし、「恭一郎」と「博美」は、数年前に関りを持っていたのである。
 と言うのも、舞台演出家に転身した「博美」は、
  ”若手俳優に、演技の向上の為に剣道を教えてほしい。”
 と「恭一郎」を指名して、「恭一郎」は指導に当たっていたのである。
・それを思い出した「恭一郎」が、「博美」に、
  ”何で僕を講師に指名したのですか?”
 と聞くと、「博美」は、
  ”貴方は、全国大会で優勝したほどの腕の持ち主だからです。”
 と答える。
 それに対して、「恭一郎」は、
  ”僕が全国大会で優勝したのは、指導に呼んでもらった数年後ですよ。
   数年前の僕は、全く無名の人間でしたよ。”
 と答え、「博美」は、言葉に詰まる。
・「博美」の父「浅居忠雄」は、「博美」が殺した「綿部」の死体を海に投げ、
 それ以来、「綿部」として全国の原発を渡り歩き、生きて来たが、
 福島原発に来た時に、「恭一郎」の母「田島百合子」と恋人関係になり、
 「百合子」から息子「恭一郎」の話を聞き、娘「博美」にも伝えていた。
 その為、「博美」は、
 父親の恋人の息子「加賀恭一郎」を、自分の肉親のように思え、
 会いたいと思い、まだ剣道では無名だった「恭一郎」を、
 敢えて指名し、講師に頼んだのであろう。


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