ネタバレ 要注意!


 映画「コンフィデンスマンJP」の、ネタバレを書く。

 脚本家や監督の、観客を楽しませる為の、
どんでん返しの連続を無視して、時系列で書いていくので、
最初から鍋の底を見せるようなもので、味も素っ気も無い。

 だから、読む人は、それを覚悟で読んでくださいね。
 では。


<ターゲットは、「ジェシー」と「赤星栄介」

・「日本のゴッドファーザー」と呼ばれるヤクザの親分「赤星栄介(江口洋介)」は、
 自分を詐欺に掛け、20億円を奪った、
 「ダー子(長澤まさみ)」「ボクちゃん(東出昌大)」「リチャード(小日向文世)」を捕まえ、
 土下座させ命乞いさせたいと願っている。
・そして、「ダー子」と恋仲だった恋愛詐欺師「ジェシー(三浦春馬)」を探し出し、雇い、
 「ダー子」を捕まえるよう、命令する。

・そんな折、自分が信用詐欺を行なう時の子猫(エサ役)「鈴木さん(前田敦子)」が、
 「ジェシー」に3,000万円を騙し取られ、身も心も傷付いたことを知る。

・「赤星栄介」が自分たちを狙っていることと、
 可愛がっている「鈴木さん」が騙されたことから、
 「ダー子」たちは、「赤星栄介」と「ジェシー」をターゲットにして、
 もう一度、大金を騙し取ろうと計画する。



<「モナコ」が仲間に>

・「ジェシー(三浦春馬)」は、自分の部下の「モナコ(織田梨沙)」を、
 「ダー子(長澤まさみ)」たちの仲間に入れさせ、
 スパイとして働かせ、「ダー子」たちの行動を報告させる。

・「ダー子」らは、「ジェシー」の狙いを知りながら、騙された振りをして
 「モナコ」を仲間に入れる。



<エサは偽「ラン・リウ」>

・「ダー子」たちは、
 香港で表世界も裏世界も牛耳っている「ラン・リウ」をエサにすることを考え、
 香港に渡る。
・そして、 「ダー子(長澤まさみ)」は、師匠と慕い尊敬する「スター(竹内結子)」に、
 協力を仰ぎ、「スター」を「ラン・リウ」に化けさせ、
 豪華な屋敷や中華街などを作り出し、住まわせる。

・「ダー子」たちは、「モナコ(織田梨沙)」には、
 今度の信用詐欺のターゲットは、香港の女帝「ラン・リウ」と伝えるが、
 その「ラン・リウ」が偽者で、自分たちの仲間「スター」であることは言わず、
 結果、「モナコ」は、本当に「ラン・リウ」から大金を騙し取るのだと信じ、
 その計画を、「ジェシー(三浦春馬)」に伝える。

・「モナコ」から「ダー子」たちの計画を知った「ジェシー」は、
 「ラン・リウ(竹内結子)」が偽者の「ラン・リウ」とは知らず、
 「ダー子」たちの先回りをして、偽「ラン・リウ(竹内結子)」に近付き、
 得意の色仕掛けで、「ラン・リウ」を落とそうとする。


<「ラン・リウ」に接近>

・「ラン・リウ」は、占いを重用するとの情報から、
 「ダー子(長澤まさみ)」と「モナコ(織田梨沙)」は、
 占い師姉妹に化け、「ラン・リウ(竹内結子)」に近付く。
・この時、「ダー子」は「ラン・リウ」と馴れ合いで演技するが、
 「モナコ」は、本物の「ラン・リウ」と思っているので、
 真剣に騙そうと頑張る。

・偽「ラン・リウ(竹内結子)」の屋敷に呼ばれたが、
 「ラン・リウ」に偽占い師とバレそうになった時、
 「ジェシー(三浦春馬)」が登場し、
  ”僕のことを語ってみたら?”
 と救いの手を差し伸べてくれて、
 「ジェシー」と一緒に暮らしたことが有る「ダー子」が、
  ”わき腹に大きな傷跡が有ります。”
 と伝え、見えない傷跡を言い当てたことで、
 「ラン・リウ」の信用を得る。

・実は、この時も、
 「ラン・リウ」が「ダー子」たちの偽占い師姉妹を暴こうとするが、
 当然、偽「ラン・リウ」と「ダー子」の計算ずくである。

・しかし、「ジェシー」は、「ダー子」を助けてやったと思っているし、
 「モナコ」は、「ジェシー」のお陰で偽占い師がバレなかったと思う。
 「ダー子」たちの作戦に、「ジェシー」と「モナコ」は、
 まんまと嵌められているのである。



<「ジェシー」と「モナコ」を騙す>

・偽「ラン・リウ(竹内結子)」の前から退いた後、
 全てが「ダー子(長澤まさみ)」たちの企みとは知らない「ジェシー(三浦春馬)」は、
 「ダー子」に、
  ”協力して、「ラン・リウ」を詐欺に掛けよう。
   お前たちは大金を手に入れれば良いし、
   俺は、伝説のダイヤモンドを貰えれば良い。”
 と協力を呼び掛ける。
 そして、或る計画を伝え、ピストルを手渡す。

・「ジェシー」が去った後、「ボクちゃん(東出昌大)」が「ダー子」に近付き、
  ”ジェシーと近付くのは止めろ。”
 と、焼き餅を焼くような態度を取る。

・こっそりと二人の様子をスパイしていた「モナコ(織田梨沙)」は、
 「ジェシー」に、様子を伝える。

・しかし、それも「ダー子」たちの計算尽くで、「モナコ」が去った後、
  ”上手く、ジェシーに伝わるかな?”
 と、笑い合う。
 「ダー子」が、未だに「ジェシー」を想い続けていると思わせることが、
 作戦の大きなポイントなのである。

・また、「ダー子」は、「モナコ」に、
  ”私には、心から尊敬し、愛している人が居る。
   その人を、「スター」と呼んでいる。”
 と語り、その人が「ジェシー」だと思わせるような話し方をするので、
 それを聞いた「モナコ」は、「ジェシー」に、
  ”「ダー子」さんは、師匠のことを「スター」と呼んで尊敬してますよ。”
 と伝える。

・結果、「ジェシー」は、
  ”「ダー子」を完全に騙し切っている。”
 と、自信を持ってしまう。



<「ラン・リウ」と元夫を再開させる作戦>

・「ラン・リウ」は、20年前から別れた夫を想い続けていると言う情報を得て、
 その「ラン・リウ」の気持ちを利用して大金を得ようと考えた
 「ダー子(長澤まさみ)」と「ジェシー(三浦春馬)」たちは、
  ”お金も地位も全てを捨てて、カナダに逃げよう。”
 と言う、航空チケットを入れた手紙を、
   「ラン・リウ」の名前で、元夫「??」に、
   元夫「??」の名前で、「ラン・リウ」に送り、
 空港で遇わせようとする。

・全てを捨てて、バッグ1個と、伝説のパープルダイヤモンドを持って、
 空港に来た「ラン・リウ(竹内結子)」だが、
 元夫「??」は現れなく、一人寂しく待ち続ける「ラン・リウ」だった。

・「ラン・リウ」が、来ない元夫を寂しく待ち続けるのも、
 勿論、偽「ラン・リウ」の演技である。



<騙された「赤星栄介」と「ジェシー」>

・怒りに駆られた「ラン・リウ(竹内結子)」が、
 元夫「」が入り浸っているカフェに行くと、
 金髪娘を膝に乗せた元夫「??」が、
  ”あんなババアなんかと、今更よりを戻せるか。”
 と喋っているのを聞く。

・実は、「ジェシー(三浦春馬)」が、
 元夫「??」に30億円の大金を渡し、
 「ラン・リウ」を自分に譲るよう頼んだのである。
・「ジェシー」が「元夫」に渡した30億円は、
 「赤星栄介(江口洋介)」が出した物で、「赤星栄介」は、
 数百億円の値打ちの有る「パープルダイヤモンド」が手に入れば、
 30億円など安い物だと考えて、30億円を出したのである。 
・しかし、この裏には、「ダー子(長澤まさみ)」たちの企みが。
 と言うのも、「元夫」は、リチャード(小日向文世)が化けていて、
 「ジェシー」に対する要求額をドンドン吊り上げ、
 とうとう30億円まで出させることに成功。
 「ダー子」たちは、まんまと30億円を手に入れたのである。
・だが、それは、「モナコ(織田梨沙)」だけには教えられていない。
 「モナコ(織田梨沙)」に知られると、「ジェシー」に伝わるからである。



<「ダー子」と「ジェシー」の企み>

・失意の中、フラフラと歩く「ラン・リウ(竹内結子)」の前に、
 「ジェシー(三浦春馬)」が現れ、
  ”僕と一緒に生きよう。”
 と呼び掛け、「ラン・リウ」は、「ジェシー」の胸に飛び込もうとする。

・その時、2人の間に飛び出したのは「ダー子(長澤まさみ)」で、
  ”ジェシーは、私のものよ!”
 と叫びながら、持っていたピストルで、「ジェシー」を撃ってしまう。

・腹部を撃たれた「ジェシー」は大量の出血で、病院に搬送。
 「ラン・リウ」は、「ジェシー」の看病で寄り添う。

・看病中、看護婦に化けた「ダー子」が持って来た
 睡眠薬入りのコーヒーで寝てしまった「ラン・リウ」が目を覚ますと、
 「ジェシー」の姿が消えていて、驚いて病院内を探すが、
 病院内は、何も無い空っぽの空きビルで、
 胸に着けていた数百億円のパープルダイヤモンドも消えていた。
 また、ゴミ箱に、人工皮膚が捨てられているのを発見。

・そこで、初めて、
 自分が「ジェシー」に騙されたことを知る「ラン・リウ」だった。
 「ジェシー」は、腹部に、血液をタップリ含ませた人工皮膚を装着し、
 如何にも「ダー子」に打たれたように演技し、
 偽の病院に担ぎ込まれ、瀕死のように見せ掛けていたのである。

・勿論、この場面でも、偽「ラン・リウ」は騙されていることを知りながら、
 迫真の怒りまくる演技をするのである。


<「ダー子」の裏切りに戸惑うみんな>

・「ダー子(長澤まさみ)」が「ジェシー(三浦春馬)」をピストルで撃ち、
 その後、30億円を持ち出して行方不明になっていることで、
 「ダー子」がみんなを裏切って「ジェシー」と逃げたと知る。
・しかし、
 「ボクちゃん(東出昌大)」や「リチャード(小日向文世)」
 「五十嵐(小手伸也)」「モナコ(織田梨沙)」たち4人には、
 どうにも出来ない。

・当然、「ボクちゃん」たちは、
 「ダー子」が何処で何をしているか知っているし、
 持ち出した30億円も、偽物を持ち出したと知っている。
・しかし、「モナコ」にだけは、真実を伝えていない。

・そんな中、パンフレットに、飛行場の住所がメモされているのを発見。
 すると、「モナコ」が、
  ”「ダー子」さんを止められるのは、「ボクちゃん」さんだけです。
   引き止めに、飛行場に行きましょう。”
 と呼び掛け、みんなが飛行場に駆け付ける。

・迷った挙句に駆け付けるように見えるが、
 当然、予定の行動である。



<「赤星栄介」の登場>

・飛行場に4人が駆け付けると、
 「ダー子」と「ジェシー」がヘリコプターに向かうところで、
 「ダー子」は、偽の30億円の入っているバッグを持っている。

・その姿を観て、「ボクちゃん」が、「ダー子」に、
  ”行かないでくれ。ズーっと好きだったのに。”
 と伝えると、「ダー子」は、
  ”もう少し早く言ってほしかった。”
 と答え、ヘリコプターに向かう。

・しかし、ヘリコプターのドアが空くと、「赤星栄介(江口洋介)」が居て、
 「ボクちゃん」たちも、「赤星栄介」の部下に囲まれる。
・呆然とする「ダー子」たちを前に、「ジェシー」は、
  ”これで、約束どおり、4人を揃えてお渡しします。”
  ”伝説のパープルダイヤモンドも、お渡しします。”
 と、「赤星栄介」にダイヤモンドと30億円入りのバッグを渡す。

・加えて、「ジェシー」は、「モナコ」を指差し、
  ”君たちの中に、子猫ちゃんを送り込んであったので、
   君たちの計画や行動は、筒抜けだったのさ。”
 と嘲笑う。

・それを暴かれた時、「ダー子」たち仲間を好きになり始めていた「モナコ」は、
 涙を流す。



<睨み合い>

・ピストルを構えた「赤星栄介(江口洋介)」がヘリコプターから降りて来て、
  ”膝間づいて命乞いをしろ!”
 と迫り、絶対絶命の窮地に追い込まれた「ダー子(長澤まさみ)」たちだった。
・そこに、「警察」を引き連れた「ラン・リウ(竹内結子)」が駆け付け、
 睨み合いになる。

・勿論、「スター(竹内結子)」が化けている偽「ラン・リウ」で、
 引き連れて来た警察官たちも偽者である。

・「ダー子」たち5人は、警察に逮捕され、手錠を掛けられる。
・本物の「ラン・リウ」と警察官と信じている「赤星栄介」と「ジェシー(三浦春馬)は、
 睨み合いを抜け出して、ヘリコプターで去って行く。

・「赤星栄介」と「ジェシー」が飛び去った後、
 警察官が、「ダー子」たちの手錠を外し、
 全員が大笑いをし、「モナコ」は混乱する。

・ここで初めて、
  「ラン・リウ」は、「スター(竹内結子)」が化けていた偽者で、
  「ジェシー」が「赤星栄介」の手先で、
   「ダー子」を裏切るだろうことも知っていた、
 などが明かされ、「モナコ」は呆然とする。 

・「ボクちゃん(東出昌大)」らが、「モナコ(織田梨沙)」に、
  ”何で、ジェシーたちと一緒に行かなかったのか?”
 と尋ね、「モナコ」は涙を流すだけで答えられなかったが、
 「ダー子」は、
  ”モナコは、私の可愛い弟子だものね。”
 と慰める。



<騙された「赤星栄介」と「ジェシー」>

・逃げ切れた「赤星栄介(江口洋介)」と「ジェシー(三浦春馬)」が、
 奪ったバッグを開けると、30億円ではなく、雑誌が入っているだけ。
 また、伝説のパープルダイヤモンドを鑑定させると、鑑定士は、
  ”人造人工ダイヤモンドで、偽物です。”
 と言う。

・慌てた「ジェシー」は、
  ”そんなわけはない。
   そのダイヤモンドは、「ラン・リウ(竹内結子)」が首に掛けてた物だ。”
 と反論するが、偽物に間違いは無かった。

・また、「ラン・リウ」の元夫「??」を、「ラン・リウ」と駆け落ちさせないよう、
 「ジェシー」が30億円を元夫に渡して諦めさせたが、
 その30億円を出したのは「赤星栄介」で、
  ”数百億円の値打ちの伝説のパープルダイヤモンドを手に入れるなら、
   30億円などはした金だ。”
 と出していたのに、偽物をつかまされたのである。

・昔、20億円を騙し取られ、またまた30億円を騙し取られた「赤星栄介」は、
 怒り狂い、「ラン・リウ」の屋敷に乗り込む。



<赤星栄介とジェシーのその後>

・「ラン・リウ」の屋敷に乗り込んだ
 「赤星栄介(江口洋介)」と「ジェシー(三浦春馬)」だが、
 そこは、ガランドウの空きビルで、中華街も無く、
 ここでも騙されていたことに気付かされる。

・再び騙されて怒り狂う「赤星栄介」に恐れを抱き、
 「ジェシー」は「赤星栄介」の元から逃げて行く。

・怒り狂っていた「赤星栄介」だが、
 「ダー子(長澤まさみ)」からの、
 「愛しの赤星栄介様、・・・・・・」
 と書かれたラブレターに、大笑いをするのだった。



 以上が、大急ぎで書いた、映画「コンフィデンスマンJP」のネタバレである。
 最後まで読んでくださり、有り難うございました。

 如何でしたか?