2019年以降の渋野日向子

 2019年度から、本格的な活動を始めた渋野日向子。

 その活躍の様子を、年度ごとに残して行きたい。


<2020年>

 2020年の渋野日向子は、
・1月中旬からはタイで合宿を行い、
・2月上旬に帰国、
・2月中旬にタイに向かい、
 今季初戦となる、2月20日〜23日の
 米LPGAツアー大会の「ホンダLPGAタイランド」に出場し、
・その翌週は、2月27日〜3月1日の、
 シンガポールでの「HSBC女子チャンピオンズ」に出場し、
・3月5日〜8日の
 国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄)に出場、
するそうな。

 楽しみだわ。

 中断







<2019年>

 2018年の11月に、
QT(クォリファイングトーナメント(予選会))で40位に入り、
2019年度のLPGAレギュラーツアー大会への出場権を得たが、
順位が低かったので、全ての大会に出られる出場権ではなく、
呼んでもらうのを待つ状況だった。



1)「ダイキンオーキッド」レディス出場出来ず

・2019年度、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の
 レギュラーツアー大会最初の大会は、「ダイキンオーキッド」レディスだったが、
・まだ評価の低かった渋野日向子は、ウェイティング(出番待ち)順位2位で、
 棄権者(出場辞退者)が居なかった為、呼んでもらえなかった。

2)「ヨコハマタイヤ」レディス上位入賞

・2019年度のLPGAレギュラーツアー大会の2試合目、
 ウェイティング(棄権者による出番待ち)1位で待機してたら、
 出場辞退者が出たので、出場することに。
・渋野日向子にとっては、
 プロテスト合格後の、実質一年目で、また、初めての試合だったのに、
 −3(3アンダー)で6位タイ、
 と言う成績を挙げ、一躍注目されるようになった。

・とは言っても、渋野日向子本人が注目されたのではないと思う。
 昨年度から今年度に掛けて、1998年生まれの「黄金世代」と呼ばれる、
  畑岡奈紗、勝みなみ、新垣比奈、大里桃子、河本結、
 が、ベテランを押しのけて、次々と優勝しているので、
 渋野日向子も、「黄金世代」の一員として注目されたのが大きいと、
 私は思う。

3)予選落ちが2試合続く

・せっかく「ヨコハマタイヤ」レディスで上位入賞したのに、
 2試合連続で予選落ち。
・多分、
  「ヨコハマタイヤ」レディスでの上位入賞はまぐれ、
 と思った人も多かったことだろう。

4)26試合予選落ち無し

・渋野日向子が、本当に力を着けていると証明したのは、
 4月に行なわれた「ヤマハ」レディースから、
 全英オープンを含めて、
 11月の「伊藤園」レディスで久し振りの予選落ちするまで、
 26試合において、予選通過を続けたこと。
・安定したゴルフを続けられる力を着けて来たからであろう。
 これも、青木翔コーチの指導を受けたお陰だろう。

5)29ラウンドオーバーパー無し

・一般的なゴルフコースでは、
 一日に、
  アウト(フロント・前半)9ホールと
  イン(バック・後半)9ホールと
 を合わせた18ホールをプレーし、
 18ホールを「1ラウンド」と呼ぶ。

・その「1ラウンド」を、72打でプレーし終えると、
 「パープレー(標準プレー)」と呼ばれる。
・72打以下でプレー出来ると、「−3」などと表現され、
 「アンダーパー」と呼ばれる。
 72打以上でプレーすると、「+3」などと表現され、
 「オーバーパー」と呼ばれる。

・渋野日向子は、29ラウンド連続で、
 「オーバーパー」無しのプレーを続け、
 国内ツアー新記録を作った。
 これも、本当に安定したプレーを続けた証拠である。

6)全英オープン優勝

・「全英女子オープン」に出場出来るのは、
  「6月末の「アースモンダミンカップ」終了時点で、
   LPGAツアー賞金ランキングで5位以内の者」
 と言う規定が有ったが、渋野日向子は、
 「アースモンダミンカップ」で4位に入り、
 賞金1,200万円を稼ぎ、賞金ランキング3位まで上昇。
 滑り込みの、ギリギリの離れ業で、
 「全英女子オープン」への出場権を獲得した。
・この滅多に来ないチャンスを生かすのも、
 渋野日向子の強さだ。

・チャンスを逃さない、強運と根性と腕。
 それが、なかなか他の人には訪れなんだよね。

・そして、
 全英女子オープンでは、当初の目標を、
  ”予選通過”
 と述べていたのに、
・一日目終了時点で、2位に入り、みんなビックリ、
・二日目終了時点でも、2位で、世界が注目し始め、
 常に笑顔を絶やさないプレースタイルに、
  ”スマイリング・シンデレラ”
 とメディアが騒ぎ出した。
 また、インタビューを受けた時の、
 素直で飾らなく、楽しい受け答えに、
 記者たちも爆笑続き。
 好意的な記事や動画が続々とアップされ、
 アッと言う間に世界の人気者に。
・三日目の終了時点では、遂にトップに立ち、
 アメリカ女子プロゴルフツアーメジャー大会優勝の
 樋口久子以来、日本人42年振りの優勝を願い、
 日本のゴルフ関係者や愛好者が、興奮。
・四日目最終日には、
 17番ホールを終えた時点で−17(17アンダー)で
 リゼット・サラス(アメリカ国籍)と並んでいたが、 
 18ホールで、強気のバーディパットを決め、
 日本念願のメジャー大会優勝を飾った。

・この優勝は、渋野日向子にとって、
 初めての海外大会参加で、
 それが、誰もが優勝したい
 アメリカLPGAのメジャー大会で、
 渋野日向子が、
  如何に強運の持ち主であり、
  チャンスを逃さない根性の持ち主でもある
 ことを証明した。
 勿論、実力も有ってのことである。

7)賞金女王争い続く

・9月20日〜22日の「デサント東海クラシック」で、
 国内ツアー3回目の優勝を果たした時、
 渋野日向子は、インタビューで、
  ”皆さんも思っていると思うけど、
   次の目標は、賞金女王です。”
 と明言し、ファンが大いに盛り上がったものだ。

・しかし、賞金女王争いも終盤に入った時、
 渋野日向子は、
 11月15日〜17日に行なわれた「伊藤園レディス」で、
 まさかの予選落ちし、
  ”もう私なんかが、賞金女王など口にするべきでない。”
 と涙を流した。

・しかし、翌週の11月21日〜24日の「王子製紙エリエール」で、
 見事に優勝し、賞金女王争いに復活。
・その時点での順位は、
  1位:1億5302万5665円:鈴木愛、
  2位:1億3803万7195円:申ジエ、
  3位:1億3791万4314円:渋野日向子、
 となり、
  鈴木愛と渋野日向子の差は1511万1351円
 と縮まったのである。

・その結果、LPGAツアーの最終大会「リコーカップ」は、
  1位:3,000万円、
  2位:1,740万円、
 なので、
・鈴木愛が優勝すれば、文句無く鈴木愛が賞金女王だし、
・鈴木愛が、単独2位でも、
   1億5,302万5,665円+1,740万円=1億7,042万5,665円、
 となり、
 渋野日向子が優勝しても、
  1億3,791万4,314円+3,000万円=1億6,791万4,314円、
 にしかならないので、
 「渋野日向子」の賞金女王は無くなる。

・渋野日向子が優勝し、
  鈴木愛が、2位タイ(2位が2名以上いると2位賞金が下がる)、
 と言うなかなか厳しい条件に。
・また、
 渋野日向子が、優勝でなくて単独2位に入った時、
 鈴木愛が、3人以上の9位タイや、10位以下だと、
 「渋野日向子」の賞金女王が生まれる。

・だから、「渋野日向子」は、
 絶対に、2位以上にならなければならないことになった。

8)賞金女王争いに負ける

・渋野日向子のファンが、期待を持って迎えた、
 LPGAツアー最終大会の「チャンピオンシップリコーカップ」で、
・渋野日向子は、2位タイに終わり、
 同じく2位の古江彩佳と賞金を分け合ったので、
 2位なら1,740万円貰えるところ、1470万円に減額され、

・鈴木愛が、5位タイの716万4000円を獲得し、
・結果、年間獲得賞金は、
  1位:1億6018万9665円:鈴木愛
  2位:1億5261万4314円:渋野日向子、
  3位:1億4227万7195円:申ジエ(韓国)、
 となってしまった。

9)4冠に輝く活躍の一年

・賞金女王争いは、鈴木愛に負けたが、
 渋野日向子は、色々な表彰を受け、
 この年のヒロインになった。
 それらを上げると、
  1)大会の成績や大会の出場回数をポイント化した
   「メルセデスランキング」で1位に入り、
   「最優秀選手賞」に輝き、
   500万円の賞金と高級車ベンツをゲット。
  2)内面・外面ともに最も輝いた選手に贈られる
   「資生堂賞」、
  3)世界を舞台に顕著な活躍をした選手に与えられる
   「輝き賞」、
  4)ゴルフ担当記者の投票で決まる
   メディア「ベストコメント部門」賞、
 などを受賞した。

・実質、プロゴルファー一年目で、これだけの活躍をし、
 みんなを笑顔にした渋野日向子。
 貴女はゴルフ界だけでなく、日本の宝だ。


<2019年一覧>

開催日  大会等 成績 賞金額
3月 3日〜5日 LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の、
レギュラーツアー大会2019年最初の大会「ダイキンオーキッド」は、
ウェイティング(出番待ち)順位2位だったが、呼んでもらえなかった。
13日〜15日 「ヨコハマタイヤ」は、
ウェイティング順位1位だったので呼んでもらえた。
−3(3アンダー)
6位タイ
224万6666円
22日〜24日 「Tポイントエネオス」。 予選落ち 0円
29日〜31日 「アレクサレディス」。 予選落ち 0円
4月 4日〜7日 「ヤマハレディス」。 +8
27位
608,571円
12日〜14日 「スタジオアリス女子」。 +0(アンダーパー)
16位タイ
768,000円
19日〜21日 「バンテリンレディス」。 −1
20位タイ
850,000円
26日〜28日 「フジサンケイレディス」。 −6
2位
5,813,333円
5月 3日〜5日 「パナソニックレディス」。 −7
13位タイ
1,128,000円
9日〜12日 メジャー大会「サロンパスカップ」
初優勝がメジャー大会。大会最年少優勝の記録を立てる。
−12
優勝
24,000,000円
24日〜26日 「中京テレビ・ブリジストンレディス」。 −2
36位
490,000円
6月 5月31日〜6月2日 「リゾートトラスト」 −7
10位タイ
1,616,000円
7月
8月
10月
11月
 





 中断